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旨味がギュッ 銘柄豚を使用ジャーキー!


















商品名 山形豚のジャーキー

原材料名

豚肉(山形県産)、砂糖、脱脂粉乳、醤油、 食塩、赤ワイン、香辛料、鰹エキス、果実調味料、 調味料(アミノ酸等)、酸化防止剤(ビタミンC)、発色剤 (亜硝酸Na)、pH調整剤、(原材料の一部に小麦、乳、大 豆を含む)

内容量 38g
賞味期限 常温約3ヶ月(開封後はお早めにお召し上がり下さい。)
保存方法 高温、多湿、直射日光を避け、涼しいところに保存
販売元 株式会社天然生活
東京都品川区大崎3-6-4 トキワビル7F

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噛むごとに旨みが感じられて美味しいです。私には硬かったので、小さくちぎって食べました。
お待たせしました。
それでは全日本選手権の各種目レビューの後編、女子種目編をお届けいたします。






W1X
女子シングルスカルの決勝6クルー。S原選手(T自動車)、H内選手(MY生命)、N原選手(Pリントパック)、K村選手(K電)、S方選手(Y進堂)、I島選手(H橋大)という6人が決勝に駒を進めました。
このうち、S原選手とN原選手はアジア大会のW2X。H内選手は世界選手権のLW2X。K村選手はU23のLW1Xおよびアジア大会のLW2X候補となっており、4人の今シーズン代表選手たちが激突。さらにS方選手はU19、U23代表歴豊富ですし、I島選手もH橋大エースとしてU23代表争いの常連となっています。

この1カ月前におこなわれた代表選考。SBS(スモールボートセレクション)本戦では、特に準決勝でS原選手、H内選手、N原選手が同じ組で当たり、1着O石選手(Iリスオーヤマ)8'17、2着S原選手8'20、3着H内選手8'20、4着N原選手8'24という順位になっており、2連覇をめざすN原選手が優位とは決して言えず、上位4選手は横一線と言ってもおかしくない力の接近した争い、そしてS方選手、I島選手もこの1カ月で代表選考のときよりも格段に内容を上げてきていました。
第100回全日本選手権、1カ月前の代表選考と同じ海の森、同じく代表の座を争った相手同士。

この中では特に予選、準決勝と前半に強く同等の1000mラップを叩き出していたS原選手とN原選手が前半飛び出し、最初のスプリントはそこまでではないがコンスタントが強いH内選手とK村選手が中盤どれだけオープン2選手に並びかけられるか、というレースが予想されました。
しかし、コンディションは逆。オープンの2選手、S原選手とN原選手にやや有利な状況の中でレースが始まります。

N原選手、S原選手の2人が予想どおりグイグイと強いストロークで前に出ようとし、そして半艇身差でS方選手、K村選手もしっかり攻めていきます。H内選手とI島選手はややスピードに乗れず意外な展開。
しかし600mの橋を通過するとコンスタントの力が表れてきて、長いストロークでしっかり体重を乗せて着実に動かすS原選手と、COMPブレードでテンポ良くキレよく躍動感あるRowingで漕ぎ進めるN原選手との一騎打ちの様相となってきます。
3番手争い熾烈なH内選手、S方選手、K村選手のほうもケアしていたとは思いますが、実際には1艇身から1艇身半で推移する先頭S原選手、2番手N原選手との競り合いといってもいいレースとなりました。1Xの場合、1艇身の1.5秒差はもちろん、2艇身までなら3秒差以内ですので2艇身でもじゅうぶん並んでいるとまで言える差です。4+の1艇身差と、1Xの1艇身差は全然違いますよね。特に後半やスパートを武器にしているクルーは、これくらいならじゅうぶん射程圏内といえます。ただ、視界としてはさらに離されることに気づきにくいので艇差のキープには注意が必要です。

そして第3クォーターでもお互い譲らず1艇身のまま、250mおきにアタックを重ねたというN原選手がラスト500mまでで詰めてきての半艇身。ここからのラストスパートはN原選手、何度も何度も厳しく苦しいエルゴトレーニングで培ってきた強さを備えており、「毎週踏ん張ったエルゴメニューのことを思った」というが、追い込み始めたら止まらないというスパートが爆発し、S原選手も驚異の粘りで上げ続けるのですが2艇が並んでのゴールイン。昨年は鮮やかにかわしたが、今年はほぼ同時。
N原選手も分からなかったそうですが、S原選手はカンバス差出られたのをこのギリギリの最後のところで分かっていたようで、N原選手に手を差し出し優勝者を称えたのでした。


N原選手、全日本W1X2連覇達成!どちらもゴール間際での逆転勝ち、持ち味となったラストの強さを大舞台で発揮し、代表選考での悔しさを同じ海の森で喜びに変えた。
会社のバックアップ、瀬田での練習環境と仲間の存在、コーチとの信頼と自立したトレーニングなど、さまざまな過程が印象的な瀬田の女王、T北大で大学からボートを始めたスカラーはまだまだ成長過程のただ中にあり、大接戦で一騎打ちをして日本一を争った最高のパートナーと今度はアジア大会での夢のW2X挑戦、今シーズンのチャレンジはまだまだこれからだ。






T自動車のS原選手。2年連続で1800m近くまでトップだったのに差されての2位、その悔しさは想像を絶するが、今年も優勝にふさわしい漕ぎを展開してトップレベルの力を証明した。アジア大会W2X、ストロークはS原選手か、N原選手か?興味は尽きない。そして日本一を争った2人が世界で勝つところを見てみたい!



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W1X決勝 0:38:15~















W2X
全日本女子ダブル、やはり大会前の予想どおり、絶対女王のIリスオーヤマと、これに挑戦するT田中央総合病院RCとの社会人によるマッチレースとなりました!
内容的には実力ナンバーワンのIリスに途中までしっかり並んで勝負を挑んだT田中が、落ちないIリスに対して徐々に少しずつ、という感じで離れての最後は10秒差という形でIリスの全日本W2X3連覇が達成されたわけですが、ここではぜひ若い学生の皆さんには序盤から1000mあたりまでの両者の漕ぎの技術を見ていただきたいです。カチッとつながってから艇を動かすので、スムーズに艇を動かし続け、スピードに乗り続けるという女子においてはこの2クルーが技術的にも最上級、といったようなお手本の漕ぎを見せてくれました。

500mまでは波が高く、他の種目やW1Xでも見られたようにブレードがはたかれたり弾かれたりするなど漕ぎにくく手を焼くシーンはありますが、中間のコンスタントでは比較的安定してその実力をトップレベルほどしっかりと発揮しています。
T田中のK島選手とW邊選手、Iリスの最強ダブルにしっかりとアタックをかけて、素晴らしいチャレンジでした。そしてそれに対してしっかり崩れず自分たちに集中し、上げるところはしっかりと2人で上げていったIリスのK谷選手とO石選手もまた素晴らしかったですね。ただし、Iリスは少しストサイに傾く傾向があったようなので、実際にはまだ本調子の完成された漕ぎとまではいかなかったかもしれませんね。クルーの課題というのは、どんなトップレベルでも必ず抱えています。その改善をめざしながらも、今できるベストを出して自らの結果につなげる。それが大切です。

この社会人2強が強かったのですが、3位には何とD大が銅メダルに輝きました!対校をぶつけてきたと思われるT山国際大の序盤のミスオールなど不運はありましたが、スタートからスピードに乗せて攻め続け、さらにコンスタントで最後までキープできたのがD大女子史上最高の結果につながりましたね。予選の結果からすると相当上げてきており、決勝で見せた漕ぎをさらに高めて、これはインカレがたいへん楽しみになりました。



Iリスオーヤマ、30分ほど前におこなわれたM2X2位の悔しさを、W2Xでは見事に晴らして3連覇達成!
変わらずのテクニックとスピード、そしてもちろん両者の強みはフィジカル。さらに日本女子のフィジカルレベルを高める先頭を走ってほしい。S:K谷選手、B:O石選手と今大会は過去2年とは違いシートを入れ替えてきている。
このお二人、Rowingファッションも決まっていて、もちろん毎年デザインのIリスロースーは今年は赤白のブロック・チェックの柄、そしてソックスもちょっとお洒落な感じで揃えていますね。(今大会からでしょうか?靴下もクルーで統一と定められたそうですね)
また、O石選手は以前から髪の結び方は色んなアレンジをしてらっしゃいます。K谷選手は学生時代からリストバンドが似合いますね。Rowingファッションも日々アップデートされており、技術のファッションにおいてもユニフォームのファッションにおいてもぜひ時代の先端をリードしてほしいですね!






2位のT田中、S:K島選手、B:W邊選手。新コンビ結成して数カ月とは思えない、卓越したテクニックで途中までまったく互角の勝負を挑んだ。こちらも斬新なロースーデザインが話題を呼んだ!スサノオ伝説とサクラソウの埼玉ロースーです。





全日本3位!D大女子の躍進は、S:S水選手2年、B:O合選手2年の経験者2回生コンビにより達成。昨年インカレW4X5位のストロークペアだった。このフィリッピ2X艇は新しいですね。艇名に使われているアリス・スタークウェザー氏はアメリカの女性宣教師、新島八重とともに女子塾(D志社女子大)の創立に関わった方だそうです。



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W2X決勝 4:14:20~















LW2X
社会人に果敢に挑んだ大学クルーを逆転して、C電が涙の復活優勝!
LW2X種目は社会人2クルー、大学7クルーで争われました。優勝をめざして必勝態勢で臨んだファーストクルーのC電、W大、K西大をはじめ、若手コンビで組んだK電もじゅうぶん優勝の力はありました。
特にW大は決勝では先行勝負を挑み優勝一直線でC電、K電の社会人強豪に対し一気に水をあけます。軽快に先頭を走るW大と、2番手追走でリズムよくコンスタントに集中するC電。
C電は昨年もW2Xで同じS:K元選手、B:N瀬選手のファーストクルーで全日本に挑みましたが、準決勝では今回と同じストロークのI野選手が乗るW大やMY生命らと競り合い接戦に敗れ悔しいB決勝に回ります。しかし、今回は決勝の舞台。昨年以上に出られていますが、C電の強さは後半の第3クォーターに秘められていました。

1200mを過ぎ、W大もさすがにやや疲れが見えたところを、C電はK元選手、N瀬選手の水中がかみ合い一気にアタックをかけました。グングン伸びて、あっという間に2艇身近い差を1500mまでに並びかけるところまでいくと、さらに間髪入れずにかわしてラストは力強いスパートで伸ばし続けて5秒もの大差をあけて歓喜の優勝を勝ちとりました。


女子の強豪C電、実に女子は2008年W4X+以来となる、14年ぶりの全日本優勝はLW2Xで勝ちとった。(男子は2012年M1X優勝があるのでチームとしては10年ぶり)
ストロークのK元選手は佐賀県のK津商業高からC電、高校時代にU19代表で今年25歳か。バウのN瀬選手は岐阜県E那高~M大で3年連続U23代表で今年26歳。代表経験のあるコンビで今大会必勝を期してきた。
C電女子は、1970年の第1回全日本女子選手権のメイン種目WKF(女子ナックルフォア)で優勝、90年代から一気に強くなった男子部よりも以前から日本一を争う女子ナンバーワンチームだったが、MY生命はじめ多くの社会人ライバルチームの台頭、そして大学女子のレベルアップもあった中でトップを争い続け、2000年~2020年までW4X(W4X+)にこだわり続けてきたが、昨年からW2Xで全日本タイトルを手にして自信を得たいという思いがあったのだろう、今年見事にそれを果たした。
W4Xでも決勝で勇戦し、この14年ぶり全日本タイトルが再び女子名門チームの復活の幕開けとなるべく、一丸となって理想のチームをめざしていきたい。






鋭いスピードで、決勝レースを牽引したW大の女子ダブル、S:I野選手2年、B:T井選手3年。あともう少しで逃げ切れたが、そこの課題をクリアしてインカレでも優勝候補ナンバーワンとなるに違いない。今年はW4+とともにW2XがW対校といった印象のW大女子。Wが多いですが、W大なので。





K西大LW2X、3位争いに競り勝ち、全日本3位!!全日本メダルは、K西大史上初の快挙とのこと。
ゴール直前にK電のアクシデントがあったものの、全日本、海の森はたいへんアクシデントが多く順位の入れ替えも激しかったため、このLW2Xだけでなく多くのレースで最後まで分からない展開が多かった。
S:S川選手、B:H野選手のK西大W2Xは朝日レガッタ優勝に続き、全日本メダルの歴史的快挙を果たしたが、本当の力が試されるのはこれから。インカレで強豪揃いのレースをもう一度勝ち上がっていきたい。




https://www.youtube.com/watch?v=AiMsccQuJco
LW2X決勝 1:26:00~















W2-
4艇による一発決勝。
何といっても、圧倒的に優勝したK電の強さが際立つ決勝となりました。
男子と女子か?と思わせるにじゅうぶんな実力差、これには昨年インカレ優勝同じメンバーの乗るR命館大、そしてインカレ4位のR大も同じメンバーでしたがケタ外れの差を見せられてしまいました。
さすがにR命館大がこれまで続けてきた全日本W2-連覇記録は8でストップ、その連覇自体を作り上げてきたR命館大出身のK電・T野選手自らが母校の連覇記録を止める形になりましたが、これはこれで実力の世界、両チーム関係者にはより向上を求めての対決だったと思い、敬意を表したいです。

しかしこの差、昨年インカレ優勝クルー(もちろん昨年なので、兼・全日本優勝クルーでもあります)を27秒離すレースをしたK電、ストロークの新人・S水Sら選手176cm72kg、バウのT野選手は172cm70kgということで、ほぼ体格は男子並みですし、エルゴも推定で平均7分ちょうどに近いと思われます。(T野選手のベストは1年前の6'56だったはずですね。)
ですので、この女子ペアが男子インカレ準決勝並みの7'20を出してもおかしくないのです。ほとんど男子中堅の体格、エルゴである上に、技術が優れているわけですからね。

そして大学女子ペアの例年だと、7'45~50くらいが優勝タイムなので、いかにK電女子が強いかということです。
R命館大も、R大、M大もおそらくエルゴは7'40前後。7分ちょうどくらいのK電とエルゴで40秒近く離れれば、水上でもこのようなタイム差になるという例です。
しかし、世界のW2-トップは無風7分を切ります。エルゴはあと20~25秒ほしいのです。それがNZ、カナダ、豪州などのスイープエースの世界ですね。NZ、カナダ、豪州のW8+優勝を争う国がW8+を組んでもその中のトップ2がW2-でダブルエントリーするような五輪決勝。日本女子スイープも、いずれはそこをめざしたいのです。海外のY川選手、C条選手も加わって、日本女子Rowingがさらに強くなるために。


圧倒的優勝のK電。久しぶりに、シニア代表レベルの選手が全日本W2-を本気で獲りに来たという感じがします。というか、初めてかもしれません。K電はW2-にトップクルーをぶつけてきたということですから。社会人がスイープ小艇をターゲットにした、画期的な大会になったのかもしれませんね。





K電に差をつけられたとはいえ、昨年優勝のR命館大、しっかりスタートから切れのある漕ぎで力を出しての準優勝。
例年なら全日本優勝のできたこの漕ぎ、このレース内容で、今年のインカレでも当然優勝候補。
S:F原選手、B:K保選手






K電と同じくW8+とのダブルエントリーで臨んだR大は3位。S:H比野選手、B:T橋選手
R命館大との差はまだ大きかったが、課題を修正してインカレに向かいたい。


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W2-決勝 1:38:20~















LW2-
2艇による一発決勝。
W大が正確な漕ぎでスタート、コンスタントとしっかり漕ぎ通し万全のレースで優勝。
ストロークにK原選手3年、バウにH谷川選手3年の3年ペア。昨年インカレW4+5位のメンバーであり、決勝では優勝したR命館大にスタート出た力のあるクルーだったので、さらに力をつけてのペア結成となりました。大学でボートを始めたH谷川選手はおそらく昨年のバウサイから今年はストサイにサイドチェンジしてLW2-のバウを漕いでいますね。日本のボートでももっと活発に当たり前のようにサイドチェンジがおこなわれるようになってほしいですね。スカルスイープ、ストサイバウサイすべて高いレベルで極めてくださいね!

LW2-はW大がこちらも圧倒しての優勝。




2位にはK西学院大。ストロークはM本選手、バウにN田選手。昨年もW2-挑戦し7位、初めての全日本選手権最終日、インカレ最終日も18年ぶりの快挙だったということでしたが、今回は2艇レースだったのでK学女子史上初の全日本決勝、メダルということになったでしょう。形はどうあれ、メダルはメダル。K学女子飛躍となれば素晴らしいですね!
ただ内容的にはW大に19秒差をつけられ、見た感じ昨年のほうが内容が良いと思われますので、今年さらなる艇速を求めてほしいです。





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LW2-決勝 1:36:00~















W4X
今年の女子メインはやはりこちらのW4Xですね!テレビ放映もされ、やはり社会人チームは力を入れてきますよね。

電光石火の先行逃げ切りを信条とするMY生命がやはりダントツの優勝候補、1000mまでに後続に2艇身以上あける得意の展開で、後半1000mについては初めてW4X挑戦の○TTはじめ、Dソー、C大、C電も決して大きく劣ってはいないのですが、前半につけられた差のまま詰めることができずにやられるというのはこれこそ逃げ切りレースの本領というものです。

さあ、W4X初挑戦の○TTが話題になったと思いますが、予選ではミスオールの影響もあり波に乗れずC大に敗れてしまい、なかなか厳しい初戦となったと思います。私も感じていたとおり、クルーのコンビネーションやイメージがまだまだ統一しきれていないところがあったでしょう。しかし、大会を通じて修正していくのが強いチーム、特に社会人チームの強さです。決勝ではシートチェンジもして何とかMY生命と6秒差、後半の激しい2番手争いに勝って銀メダルを獲ったのはむしろさすが○TTだったと私は思います。
逆に残念だったのは今度は決勝で痛恨のミスオールがあったC大です。MY生命ともっとやれたかもという力を感じましたが、序盤の遅れが響き、かなりハイペースで挽回しようとしてラストDソーを差しきれず4位となりました。Dソー、C電は決勝の舞台ではベストパフォーマンスを出し切りましたね。T山国際大もC電まであと一歩に迫りました。




輝くスピードクォド、MY生命は2番に新人のY澤選手が加わりクルーとしての完成度そのままに個々もしっかりベストを出しての優勝で2連覇。2015年、付きクォドからW4Xが新種目になって、MY生命が4回優勝、K電が3回優勝、W大が1回優勝となっている。
2022MY生命はS:T屋選手、3:K野田選手、2:Y澤選手、B:T本選手の4人。
今後まだまだMY生命W4Xの強さは続きそうだが、新たに強力なライバルの○TTが登場し、Dソー、C電も復活していけばますます争いが激しくなるかもしれない。K電の動向はどうか。それと、可能ならIリスオーヤマW4XとかT田中W4Xとかも見たいですね~。T自動車W4Xとかもですね。






○TT東日本、全日本W4X初参戦は誇るべき準優勝。写真は予選のものだが、予選の課題をふまえしっかり内容を高めていき、先行力のスピードはまだ表現しきれなかったもののコンスタントやラストのタフさはさすがというところを見せた。来年、再来年と、日本一のトレーニングの質と量によって間違いなく速くなるだろう。



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W4X決勝 5:13:20~















W4+
ボート名門校、強豪校のプライドが激突!
前回大会より全日本でも女子種目に加わったW4+。加わったと言っても、2001年から昨年20年ぶりに復活といったほうが正しいかもしれません。今の現役世代は全く知らないと思いますが、2000年以前はずっとW4+が女子のメイン種目でしたので。
しかしながら、女子の数少ない舵手付き種目ということもあり、大学勢が少しずつW4+を主戦場にシフトしつつある動きも感じたりします。果たして、皆さんのチームはW4X派?W4+派?

というわけで、今大会では優勝候補R命館大に対し、W大、K應大、S台大、R谷大、C大が挑んでいきます。このうち、R命館大、W大、K應大、R谷大が対校トップクルーをぶつけてきているといったように思われます。
ちなみにS台大はW8+が対校でW4+がセカンドと思われるのですが、メンバー全然かぶっていないようなのでダブルエントリーはなかったようです。女子漕手12人+女子COX2人もいるのですね。女子選手の数としてはなかなか大所帯です。
個人的にはR谷大のW4+本格参戦は嬉しいですね。私の現役の頃は男女付きフォアはR谷大が最強でしたからね。今回を機に、スイープで強いR谷大をもっと見せてほしいです。

しかしながら、女子スイープ黄金期を築き上げているのはR命館大。ほぼ全員U19代表経験者を擁し、エルゴも身長も大変優れている選手を、従来であれば全員スカルでW4Xで勝負しそうなところを、全員スイープで鍛え上げスイープ種目総ナメしていくという女子強化の戦略。大学スイープ回帰が進みそうな動きの中で、すでに一歩も二歩も先を行きスイープ王国を作り上げているのです。
今回も、LW2Xとのダブル対校といったW大の先手必勝作戦もありますが、あせらずにイーブンペースを貫いて後半一気に引き離すという絵に描いたようなコンスタント勝負を見せて全日本W4+2連覇を果たしました。昨年と全く同じメンバー、同じシートですから、盤石ですね。
ほぼ対校のW大相手に決勝11秒差ということで、現段階では向かうところ敵無しといったところですが、果たして夏のインカレではこれがもっと接戦になるかどうか。



いつもの強いR命館大がその実力を海の森でも有観客の観衆にアピール。
S:M田選手、3:S木選手、2:A南選手、B:S賀選手、C:O智選手で平均170cm、エルゴ平均の推定は7'20近い。





W大は今シーズンはW4XでなくW4+路線で行きそうな構えか。R命館大に離されたもののしっかりと結果を残し全日本準優勝、夏はまだまだ大きく伸ばし第2ラウンドとなるインカレが最終決戦となるのだろうか。
S:T田選手4年、3:N尾選手4年主将、2:Kおり選手3年、B:S内選手4年、C:K又選手4年、ということで最上級生やリーダーが多く乗る。






S台大はおそらくW8+のセカンドと思われるが、対校のK應大、R谷大にも勝って全日本銅メダルの実力。全員ハイレベルなS台大、この漕手12人がインカレでどのように編成されるか。



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W4+決勝 2:48:20~















W8+
ついに全日本男女合計17種目の最後、W8+です。
とは言いましても、決勝は土曜日におこなわれ、W8+を含めて17種目中6種目が土曜日ファイナルとなりました。

女子エイトもたいへん熱い総力戦。7クルーがすべて大学エイト、決勝6杯で男子と同じく迫力の決戦です。
R命館大、C大、M大、R大、S台大、H政大、そして敗復で敗れてしまったもののK戸大。すべてが対校エイトというところで、どのチームも部の全戦力をつぎ込んで女子エイトを編成していると思われます。

しかしこの中でW4+と同じく優勝候補筆頭のR命館大は、ダブルエントリー中心なのですがなんと5番と4番の中央エンジンにW2-ぶっちぎり優勝の社会人、T野選手とS水選手を乗せての混成クルーで出漕してきたのです。これで私の見立てでは8秒くらい速くなりましたね。
もしかすると、こちらもダブルエントリーでほぼW4XとW4+をつなげてきた形のC大もたいへん強いエイトだったのでR命館大単独ではかなり競っていたのではと思います。しかし、さすがにエルゴ推定7分平均の2人が加わると推進パワーが一気に増し、ラップ2秒ずつ離すような地力の差を見せて少しずつあけていくという横綱相撲を見せたR命館大エイト。2年ぶり4回目の全日本W8+優勝を飾り、そしてタイムのほうもあまり伸びない中で6'38というとんでもない優勝タイムを記録しました。

R命館大W8+、予選ですでに従来の日本レコード2000年のM治生命のもつ6'36を破り、6'32の日本ベストタイムを叩き出しているのですが、この決勝でのタイムも、戸田無風であれば6'30切っていたW8+だったと思っています。日本の女子エイトが6'30を切るというのは、昔からの男子エイトのタイムご存じの方ならどういうことかお分かりだと思いますが、やはりクルー平均としてエルゴ7'15くらいのエイトであり、身長170cm62kgといったクルー。6'30を切るポテンシャルはじゅうぶんに備わっているのです。


R命館大W8+、日本史上で最強の女子エイトが海の森を突き抜けた。
優勝のR命館大もC大も、身長高く手足レンジが長いところもあるが、コンスタントSR34程度と低めだったのも印象的だった。いずれも後半落ちずに最後まで上げ続けることができ、トータルタイムが素晴らしかった。
S:S賀選手3年、7:M田選手3年、6:S木選手4年主将、5:T野選手(K電)、4:S水選手(K電)、3:A南選手2年、2N選手4年、B:IK田選手4年、C:O智選手2年
R命館大Facebookより掲載させていただきました








全日本W8+準優勝のC大女子エイト。こちらも長身、モデルのようにすらりと伸びた手足の長いレンジ、低めのレートで確実に長いドライブ、C大女子部創部以来おそらく初めての女子エイト、初挑戦で最強R命館大に迫りクォド強豪校のエイトの対応力、C大というエイトのイメージなどさまざまなインパクトを残した。
S:U野選手2年、7:H村選手3年、6:M口J華選手、5:M口S華選手4年、4:T塚選手1年、3:U井選手1年、2:A彦選手3年、B:D山選手4年主将、C:I熊選手1年
C大Facebookより掲載させていただきました









全日本W8+3位のR大。全日本銅メダルは3年連続。
予選での課題をレースを経て修正したようで、決勝では現時点でのベストの漕ぎができ笑顔も見せた。
決勝では周りの艇に出られ苦しい展開もあったがS台大の完全ストップのアクシデントなどもあり、荒れた海の森で最後までコンスタントに集中して漕ぐことができた。
S:I十嵐選手4年、7:H比野選手4年主将、6:F田選手1年、5:T村選手1年、4:O山選手1年、3:N芝選手3年、2:T橋選手2年、B:M井選手1年、C:K原選手4年



以上、女子エイトはさすがにレース写真が横長ばかりでしたので、私の好きな正面や斜めで全員写る角度がなく、表彰式での集合写真を使わせていただきました。

コロナ禍で、全日本級大会の表彰式が初めてという選手の方も多かったはずですよね!
やっぱり表彰式はいいですね~。喜びと充実感、クルーが一堂に並ぶ、そしてチーム全体でも喜びを分かち合う場所であり観客もそれを見て大いに選手たちの雰囲気を感じることができる最高のファンサービスでもありますよね。



この女子エイトレース、S台大の腹切りやM大のミスなど、この決勝でも波やうねりがあることでミスオールを誘発するところがあり、海の森はやはり難しいと同時に、東京五輪から感じていますが「海の森には魔物が棲んでいる」という怖さがあるようです。
もちろん何の信憑性もありませんが、戸田では魔物がいるとは思いませんが、海の森は何となく信じられないアクシデントが頻発する印象はあるので、皆さん慎重かつ正確に漕いでいただきたいと思います。



https://www.youtube.com/watch?v=nWfIlZsjwLU
W8+決勝 2:25:15~













以上、東京五輪の舞台となった、海の森水上競技場にておこなわれた第100回全日本選手権のレビュー記事をお届けしてまいりました。
記憶に残る大会となったのではないでしょうか。いつまでも海の森のシーンが、空気感が残り、そして激闘の記憶はより確かなボート意識となって芽生え、成長しチームやクルーの高い意識にもつながっていく。
ここをきっかけに、代表選手たちも、歴戦の社会人も、若い大学生選手も、チームスタッフマネージャーなどすべての関わった人たち、ファンも含めて、より高みへ、あるいはRowingの喜びと、Rowing愛を深める旅は続いていきます。
海の森というRowingパーティー会場での出会いや交流も、豊かな関わりを増やして、Rowingを楽しむためにより人の輪と世界を広げていきましょう。




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日本ボート界最高峰の大会、第100回全日本選手権が終わりました。

今年はコロナ禍となって以来はじめての全日本級大会での有観客レース、第100回目記念大会としての全日本選手権、そして東京五輪のレガシーを利用しての五輪会場・海の森水上競技場での大会。
たくさんの話題が満載となった中での全日本でした。



プレビュー記事でもお伝えしたとおり、全日本史上最もハイレベルな種目もいくつか実現したと思いますし、選手スタッフはもちろん、観客の皆さん、運営の皆さんも含めて印象的な大会となったのではないかと思います。
参加選手は男子134クルー464名、女子69クルー192名、合計656名ということで、エントリー数からやはり50名ほど減、この数字はダブルエントリーも含めた延べ人数となりますが、この選手たちが日本一をめざす中で今年も熱いレースバトルと激戦、熱戦のドラマが連続した中で幕を閉じました。懸念された大雨などの悪天候までには至らず、若干の雨と連日風は多少ありましたが、海のうねりと波をしっかり攻略すればコンディション的には皆さん思った以上に悪くはないといった状況だったようです。

今回の記事では、前半で総評のように大会の運営や全日本への考えなどについて延べ、そして後半に各種目レビューでレースを振り返っていきたいと思います。
かなりの長文に注意であります。何回かに分けてお読みください。

それから、1回の記事で全部完結しようと最初は思いましたが無理でした(苦笑)。
女子レビューは後編に書ければと思います。ゆっくりと・・・。







運営について

まず最初に、コロナ感染は今も続いてはいますが、政府も社会もようやくwithコロナに踏み切っていく流れで、数々の催しやスポーツ大会は正常に行われつつある中、ようやく有観客となりしかも海の森では初めての観戦チケット販売で有料という試みも始まりました。有料となった件についてははっきりと背景の説明はなかったと思いますが、これだけの会場で大会をおこない、開催や運営のコストもかかるであろうということ、たくさんの運営スタッフが動いていることなどを考えると、これまで無料で当たり前にレース観戦をしていたRowingファンと関係者も、自然と理解と受容をしていたように感じられます。

私自身は今回海の森に行けませんでしたが、伝わってくるようすでは「海の森のコース、会場、大会の雰囲気は良かった」という意見が大半のようであり、おおむね好評の声が届いています。おそらくは全日本についてはしばらくの間海の森開催が続いていくのかという気がいたします。協会としては全日本だけでなく国際大会も含めて多くの大会を開催したいと考えているようですね。

そして、日本ボート協会としては何度か大会運営をしているとはいえ、大規模な国内大会の運営は初めてでしたし、色々と不慣れなところもあったでしょう。ボート関係者の方々にお伝えしていきたいのは、過度なクレームはなくしていきましょう!
当然、選手やスタッフからはよりよい大会運営を望んでいるため、さまざまな要望や意見、時には不満もあるでしょう。
しかし大会運営側も皆ボート関係者で構成され、ほぼボランティアで良い大会を作り上げようとしている、ボートを愛する仲間です。
運営面については常に改善と要望の案を、大会ごとにまとめて次回に生かしていく形で毎年向上して頂きたいところはあります。そして関係者やファンも、積極的に運営に参加したり理解する姿勢が必要なのだと思います。人とお金と物、そして情報や経験は運営側にも常に必要な永遠の課題です。

一昨年からのファンサービスの向上で、今年もHPにメンバー表のリストも掲載されていますし、パンフレットも今大会はさまざまな工夫が凝らされようやく今までのフォーマットから一新されようとしています。これら、すべて人の手による努力の証です。
そしてライブ配信も少しずつ向上していっていると思います。



JARA Channel 2022全日本 ライブ中継動画


JARA Channel 第100回全日本選手権大会 初日①
https://www.youtube.com/watch?v=Bc7gAnopPko&t=15670s


JARA Channel 第100回全日本選手権大会 初日②(最後のW8+予選のみ)
https://www.youtube.com/watch?v=m_aUU2oIE_M


JARA Channel 第100回全日本選手権大会 第2日目

https://www.youtube.com/watch?v=9dUWdrvURP0&t=10506s


JARA Channel 第100回全日本選手権大会 第3日目・前半
https://www.youtube.com/watch?v=AiMsccQuJco
LW2X決勝 1:26:00~
LW2-決勝 1:36:00~



JARA Channel 第100回全日本選手権大会 第3日目・後半
https://www.youtube.com/watch?v=nWfIlZsjwLU
LM2X決勝 1:10:30~
LM2-決勝 1:31:20~
M4-決勝 1:50:25~
W8+決勝 2:25:15~



JARA Channel 第100回全日本選手権大会 最終日
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W1X決勝 0:38:15~
M1X決勝 1:08:20~
W2-決勝 1:38:20~
M2-決勝 1:58:20~
W4+決勝 2:48:20~
M4X決勝 3:18:20~
M2X決勝 3:38:20~
W2X決勝 4:14:20~
M4+決勝 4:45:00~
1964東京五輪特別番組 4:58:00~12分ほど
W4X決勝 5:13:20~
M8+決勝 5:43:20~





とはいえ、やはりライブ中継の質をより高めていただくと嬉しいなというのが私個人の意見です。応援者のOBOGや父兄、学校関係会社関係などは、なかなか仕事でいけなかったり遠方だったりしますので、ライブ中継は本当にありがたい。あるだけでありがたいのですが、もう少し良くなっていくといいなというのは皆さんも本音ではないでしょうか。
気になったのはやはりこのへんですね。

①通信状態が悪い(映像がカクカクしたり止まる)
②カメラワーク。1着争いの一定サイズばかりで全体のレース展開が分かりにくい。特に予選は3番手以下も公平におさめ、伴走車も可能なら対象クルーの横につく(戸田のように伴走車の後ろに自転車伴走の集団がいたら危険なのでその限りではありません)。また、アップ、引きを効果的に使って、選手のクローズアップや展開を分かるように。
また、定点カメラが手前1レーンの艇を把握していないことが多く、全体の艇の位置を把握してもらえると良い。
③なかなか難しいと思うのですが、8~10分間隔の中で全レース伴走車カメラが横につけるといいのですが、たぶん2台でも全レース伴走車撮影は回せていないと思うので、これは可能であればということで。


このライブ中継の通信技術、トラブル対応、カメラ担当やドライバーなど人員配置など、私もライブ中継に関わっていましたので大変なことはよく分かっているつもりです。特に暴風雨でも来たら中継自体が至難の業になると思います。運営自体も大変なんですからね。ですので、可能な限りということで・・・。このライブ配信をやることだけでも、観戦料など多くの料金をもらうことは少しでも中継予算に充てるために必要だと思います。


カメラ担当は毎年初めての学生の方がやることも多いのではと思うので、以前過去記事でレース撮影でのカメラワークを考察していますので、是非ご参考にしていただければと思います。
「無観客レースをオンラインで満員御礼に!」


また、実況解説は豪華でしたね!東京五輪でも実況をされたというU佐美N穂さん、ちょっとDJ風のノリのいい実況、ボート経験者ではないので詳しくはないが勉強中とのこと。そして解説者はまた豪華ゲストを何人も招いてのボートトーク。S藤H志さん、N野H志さん、M本K明さん、I本A希子さん、U田K奈子さん、H谷Hとしさん、N口N子さん(旧姓S田さん)などなど、有名代表選手OBOGがずらり。さすがに全部はライブ中継観ていないので、他にもたくさんの豪華ゲストの方々解説されていたようですね。これらの音声は中継動画に乗せただけでなく、会場にも流れてレース中の選手の耳にも届いていたようですので、会場へのサービスとしてもボートの実況解説がより発展していくといいなと思いました!



このほか、運営に関してはさまざまな試みも多かったと思われ、このへんは実際に海の森会場で大会を経験した皆さんのほうが感じるところ、気づいたところなど多かったでしょう。是非、さまざまな情報発信などしていただき、今後ますます良い大会にしていくために、意見交換をしながらともに良くしていきましょう。
全競技で初めての第100回とはいえ、別の言い方をすればまだ100回です。もっと上をめざし、世界に誇れる大会に成長させるのはこれからなのかもしれません。





また、海の森での開催について、このような価値あるご意見もありました。
リンクさせていただき、ご参考にさせていただきたいと思います。
はたして、海の森水上競技場は「問題の多いコース」なのか?

タイトルからは分かりにくいですが、著者の方は海の森コース活用についてたいへん可能性を感じていらっしゃるという肯定的な意見です。
東京五輪では海の森建設の時も五輪開催のときもたいへんなネガティブキャンペーンが展開されましたが、あれは政治的な思惑によっても相当に巻き込まれて世論誘導の力を色々と感じました。
海の森建設費、維持費ともにちょっと高すぎるとはもちろん思いますが、しかしこのレガシーを活用していくことで、何十年、あるいは1940年建設の戸田オリンピックボートコースのように百年続く勢いでRowing文化に役立てていければ、経済効果では表れないスポーツの力、人と文化と社会への還元がなされていく可能性があると思います。
利用し活用していくのは私たちなのです。
















各種目のレビュー




それではお待たせしました。レース振り返りコーナーです。
各種目の振り返りに行く前に、第100回全日本、全種目の優勝クルーをおさらいしていきましょう。

2021全日本優勝クルーは以下の通りです。

M1X ○TT東日本(A川選手)
M2X ○TT東日本
LM2XTレ滋賀
M2- T山国際大
LM2-Cプロ
M4X I治造船
M4- T田中央総合病院RC
M4+ T紡織
M8+ ○TT東日本

W1X Pリントパック(N原選手)
W2X Iリスオーヤマ
LW2XC電
W2- K電
LW2-W大
W4X MY生命
W4+ R命館大
W8+ R命館大


このような結果となりました。
男子は社会人が9種目中8種目優勝の準完全制覇。女子は小艇とクォドのメインどころは社会人、スイープ大艇はR命館大が制覇しましたが、W4+は今年も社会人の参戦がなく、W8+に関してはR命館大は社会人との混成でしたので、実質ほぼ社会人チームが圧倒し、代表選手中心に大活躍した大会だったといえます。
2010年代から感じていますが、5、6月に開催される年の全日本は社会人圧倒有利、秋のインカレ後の全日本は学生もシーズンの経験でかなり互角に戦う、そういった傾向がかなりあると感じています。今大会は5月中旬という過去にあまり例を見ない早い時期での全日本でしたので、もともと地力のある社会人、さらに代表選考をたくさん戦っての勢いもあってその傾向に拍車がかかったかもしれません。海の森コースに慣れているかそうでないかも、多少はあったでしょうか。

しかし、それらを差し引いても、優勝したクルーは強かったなと思わせました。終盤まで熾烈をきわめた接戦勝負もたいへん多く、内容的にも盛り上がったレースが多かったり、あるいは優勝クルーが圧倒的に強さを見せつけたレースもありましたね。見応えのあるレース、さすが全日本といった大会だったかと思います。

今年も、ありがたいことに素晴らしい写真をご提供いただいております。某関係者の方よりいただいたものを中心に、いくつかは各チームの写真も使わせていただきます。
そうそう、写真といえば今大会は久しぶりに有観客に戻り、素敵なRowing写真を獲ってくださる方たちが今年も多くのSNSを彩っています。各チームの写真もいいもの多いですし、個人的にRowingの魅力を映し出す写真を撮ってくださる個人の方の作品の数々。こうした素材はボート競技の魅力発信源となります。今大会は撮影場所が限定されていたようでしたが、ぜひ良い写真が撮れるようにこうした方々の希望の場所が今後さらに使えるようになるといいなと思いますね。


では順番に見てまいりましょう。








M1X
個人的に第100回全日本MVPはこの人、M1X優勝のA川選手です。
A川選手は2017年、○TT東日本に入社以来、毎年全日本を優勝しています。
2017年はM8+、2018年はM1X、2019年はM2X、2020年と2021年はM8+。そして今年6年連続の全日本優勝を、M1Xで果たしました。全日本M1X制覇は2017年以来2回目。この燦然と輝く戦歴の中で、今年が最も強いと確信する勝ち方でした。心技体すべてが日本一、という印象で、レートもテクニックもフィジカルもすべて素晴らしく、日本選手の中で異次元の漕ぎといってもいいレースを見せてくれました。特に技術は、もうすでに世界トップレベルに並んできたと思わせるほど、昨年からさらにものすごく上手くなっていると思います。
A川選手との競り合いも予想されたT田M弘選手も確かに強く、軽量級でナンバーワンの力を遺憾なく発揮しさらにA川選手の頭をとろうと攻めのレースは途中まで並びかけていくアグレッシブな展開を見せますが、第2から少しずつ離れていったT田M弘選手に対しそのままのペースで攻め続け突き抜けていったA川選手、終わってみれば18秒という大差で次元が違う勝利でした。逆風も影響したはずですが、それだけでないオープンのトップと軽量級のトップの差というのをしっかりと見せた、歴史的なレースだったと思います。
今大会、ようやく日本のオープン選手も軽量級選手のテクニックを凌駕しはじめた、そんなオープンの進化を象徴していたかのようなM1X決勝でした。


異次元の漕ぎ、5'56のエルゴを誇り、技術でも世界トップレベルに近づいた、パワーというより「スピード」を見せつけた○TTのA川選手。このフォーム、明らかに骨盤後傾ぎみ、デプス高めのスタイル、手首ちょい巻きです。こうした同じスタイルが世界トップで大勢活躍していますので、骨盤前傾、デプス低め、手首真っ直ぐのみを強制することはありません(私はもちろん後者の派閥ではありません。デンマークやアイルランドの漕ぎが好きなので・・・)。Rowingは創造的、個性的であるべきです。重要なのは、つながっていること、身体内部感覚が外見フォームに表れていることです。
写真は決勝ではなく、良いドライブの姿勢が撮れたこの予選レースの写真を使わせていただきました。






M1X2位、K電のT田M弘選手。本来なら全日本M1Xで圧倒的に優勝するのはこちらでした。
前半から真っ向勝負を挑んだため、最後は18秒もの差をつけられる結果となりましたが、男子軽量級最強の一角であることには変わりありません。おそらくはたとえオープンのA川選手にも負けないという気持ちでさらなる飛躍をめざしてくれることでしょう。






そして激戦の3位争いを制したのはS賀レイクスターズのO田R太選手。先行するW大のO山選手、N体大のK野上選手を後半しっかりと捉えて2年連続3位に輝く。瀬田に活動拠点を移し、ますます飛躍の予感。


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M1X決勝 1:08:20~















M2X
最後の最後まで目が離せない、大逆転劇。
前半から予想どおり、全日本M2X優勝13回を誇るIリスオーヤマに、若き○TTのオープンダブル、そしてさらにW大の若武者U23ダブルが挑んでいきました。スタートしてしばらくはIリスより先行して見せたW大、Iリスにスタートで出たのはM2X優勝を重ねてきたこの15年間では唯一Iリスを破った2019年の○TT以外で初めてではないでしょうか。
しかしながら、W大と○TTが並びかけてくることは想定していたはずのIリス、300mで並び、そして第2でまず仕掛けて先頭に立つという万全の応戦。ここでIリスが半艇身出て、2番手にW大と○TTが並ぶというM2X三つ巴レースが形成されます。

第2クォーターでは、スタートそこまで無理をしなかった○TTが600mの橋を過ぎて満を持してIリスに襲いかかろうとするところ、グイグイと迫りますが、ここで横風の影響もあったか、○TTはちょうどブレードがブイに当たる航路でしばらくストサイ側に寄ってしまい、いいところでスピードに乗り切れません。Iリスも一瞬寄っていましたがうまくブイをまたぎ進路修正していきます。○TTは組み立てで蛇行の癖が仕上がっていなかったかもしれませんし横風スライドにより流れてしまったのかもしれません。こうした、蛇行でブイにかかったり隣レーンに入ってまた自レーンに戻る展開などは、スピードに乗れず差がついてしまうため、レース展開の中では世界戦でもよく見られるシーン、展開を左右する重要な局面となったりもします。勝負どころでの蛇行が明暗を分けるのです。百戦錬磨のIリス、この機を逃さずさらに仕掛けて突き放しにかかり、1000mで少し水をあけるくらいに俄然優位となります。

第3クォーターではさらに攻めて1艇身半にあけたいIリス。この第3に至り、W大はアタックして加速する2艇から少しずつ離れていき、すでにレースはIリスと○TT、1艇身をめぐる一騎打ちとなっていきます。
1500mで一時はIリスが○TTに2艇身近くにまでリードを広げ、圧倒的に流れを掴んだラストクォーター、このままいくのかと思いきや、○TTはロングスパートを仕掛け最後のアタック開始。1750mまでに1艇身に詰めていくとT山選手とS間選手、さらにギアチェンジしてSR42のMAXスパート。Iリスの逃げ切りを許さず炎のように加速していきブイをはたくのも物ともせずにオープンM2Xが逆風の中を猛進して突き進み、軽量級でM2X種目無敵のIリスをカンバス捕らえたのでした!!

この迫力のラスト、まさに世界レベルのラストスプリントの決戦。
こういうレースが日本でも見られるようになったかという感慨と、Iリスは2艇身近くの差があったところでもしかするとこれならいけるという気持ちがよぎったかもしれませんが、もう一度レースをしたらどんな結果になっていたかという興味も残りました。そしてまた、逆風で4年前と同じくわずかに敗れてしまったIリス、順風のコンディションだったらまた違う結果だったかもしれません。
いずれにしても、道中でのつまずきを挽回してラスト目の覚めるスパートを一閃、逆転勝利した○TT、強い挑戦者に対し冷静に主導権を握り続けたIリス、このオープンと軽量級での最強のシニアチャンピオンたちに臆することなく攻めの姿勢を貫いたW大と、今年のM2Xは第100回大会を飾るにふさわしい熾烈な3強対決が展開されたのでした。


ゴール直前大逆転を演じて笑顔の優勝、○TT東日本のストロークT山選手、バウのS間選手。
絶対王者のIリスオーヤマに対し、自分たちの世代が日本ボート界を引っ張る存在になるために絶対に勝ちたかったというお2人。これまで歴史を作ってきた先輩世代をリスペクトしつつも、自分たちが次の時代を作るという強烈な意志を胸にのぞんだ一戦だったそうです。
エルゴ6'13と5'59のオープンM2X、T山選手は新チーム加入のこの冬腰痛に悩まされたとのことですが、完全復帰で来年は6'05と5'54の平均6分切りM2Xを期待しています!
○TT東日本Twitterより掲載させていただきました






IリスオーヤマのN村選手、O元選手。1500mまでに2艇身差をつけ普通なら勝負は決まっていたはずだったが、0.5秒差で涙を飲んだ。代表選手たちの対決がこれほどエキサイティングな勝負になるとは、全日本M2Xの歴史の中でも最もハイレベルなレースを演出してくれた。





勇ましくシニア代表に挑んだ若きW大のU23代表LM2X。
日本最高のレースを戦い、今度は世界最高のレースへとチャレンジ。
W大Facebookより掲載させていただきました




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M2X決勝 3:38:20~















LM2X
LM2X決勝は、Tレ滋賀とT山国際大による競り合いという西日本選手権の再現となり、これにCプロも絡んでいきました。しかしTレは終始ペースを乱さず、前半から勝負に行ったT山国際大が疲れて次第に落ちる中で確実に離していきます。逆に3番手集団から徐々に上がってきたのはコンスタント勝負をしてきた朝日優勝のR命館大でした。Cプロ、T山国際と順番にとらえ、ラストはTレ滋賀にも迫ろうとしますがTレ滋賀はスパートでこれを振り切っての優勝。
横と少し逆も入った3日目のコンディションで6'52は、無風推定で6'40前後のタイムとなったと思われます。



TレはLM2X優勝。ストロークのS井選手、バウのE畠選手はSR37の高めのコンスタントで安定した漕ぎを見せ熟練といえるレースを見せた。
M8+を断念したTレだったがLM2Xでしっかりと結果を出した。全日本軽量級などでは何度も優勝を果たしていたが、全日本選手権では実に2007年のM8+優勝以来となる、15年ぶりの日本一となった。
再び社会人最強チームの座をめざし、そして関西ボートの盟主として輝いてほしい。






コンスタント勝負を選択し、Tレには届かなかったが見事な全日本準優勝のR命館大2回生ダブル、一気の急成長だ。
インカレには確実に優勝候補となるが、3位のT山国際大をはじめライバルひしめくM2X種目でさらにどれだけ強さを増していくことができるか。
R命館大Facebookより掲載させていただきました




https://www.youtube.com/watch?v=nWfIlZsjwLU
LM2X決勝 1:10:30~















M2-
こちらも筋書きのないドラマ、M2-決勝も大会ベストレースのひとつに挙げさせていただきます。
予選からやや荒れ気味の予兆はありました。優勝候補筆頭のT紡織が、予選レースでは圧倒的にトップを走ろうとしたときにあの難しい横風、かなりの蛇行も重なったかレーンを完全に逸脱したような迂回をはじめてしまったのです。そこを一気に突いたN大が予選トップとなり一躍優勝候補へ。そして有力社会人のT田中も今ひとつ調子が上がらずという中で、K應大、T山国際大、O阪大など定評のあった大学M2-も優勝をねらっていました。

そして決勝。強烈な先行力を見せいきなり250mで1艇身差抜きん出るT紡織(S:Y井選手、B:K村R太郎選手)。そしてこれに追随しマッチレースを挑んでいったのは、驚きの修正力を見せて決勝で本来の実力を発揮したT田中(S:T野選手、B:N本選手)でした。やはり決勝の大舞台で見せる社会人トップ選手のここ一番の強さというのは華麗としかいいようがありません。
逃げるT紡織、追うT田中、第3クォーターでは半艇身に詰めてきて一番盛り上がる緊迫の場面で動画確認したところ、実況席には江東区マスコットキャラクターのコトミちゃんが遊びに来ていてテンション違くてやや脱力ですが、ここでものすごい第3のアタックをかけてきたのがT山国際大。社会人の熾烈な一騎打ちの間に割って入ってきたのです。あっという間に3艇並び、そしてその勢いのままにT田中、T紡織の歴戦の社会人を振り切って加速し優勝をもぎとったのです!!
まさに昇龍スパート、雷雲を突き抜けて天にものぼるような逆転勝利のT山国際大。私の予想ではLM2-かと思っていましたがオープンのM2-のほうで日本一を勝ちとったのです。昨年のインカレM2-優勝に続き、今年は違うメンバーで全日本M2-優勝。T山国際大、M2XやM4XのイメージだけでなくM2-が強い新たなイメージを刻んだ1年となりました。


社会人の間を縫って神通川から駆け上がった昇龍、覚醒!!T山国際大M2-、ストロークのH口選手3年、バウのK内選手2年の若いコンビが日本一!なんとT山国際大の男子としては初めてとなる全日本優勝。女子はW2Xで2回、W1Xで1回の全日本優勝がありましたが、男子はインカレでは何度も勝っているだけに意外ではありますが、その偉業を海の森で成し遂げたT山国際大M2-の2人。そして、今回の全日本、男子種目の中では唯一の大学勢優勝種目となったのも、社会人2クルーを逆転で撃破した内容からもさらに価値ある優勝となったと思います。
スカルもスイープも優勝できるチームへ。昨年はインカレM4Xバウペアで活躍したこのお2人。新たな得意種目M2-とともに、多彩なインカレ編成で今度は総合優勝をねらいます。






昨年の優勝クルーとはメンバーが変わったものの優勝に一番近いと目されていたT紡織、S:Y井選手、B:K村R太郎選手。予選、準決勝と波に乗りきれなかったが決勝のパフォーマンスはさすが。





T田中のT野選手とN本選手。埼玉県会長杯、全日本予選からしっかりと短期間で修正し決勝では現状の力は出せたか。ラストもしっかり見せ場は作った。
T田中Facebookより掲載させていただきました




パナケア 138g 約690粒
M2-決勝 1:58:20~
















LM2-
軽量級男子ペア。
スタートから全く互角、両者譲らず火花散るマッチレースを繰り広げたのはM2-得意社会人チームCプロと、そして新たにM2-得意大学としてペア種目2冠も可能だったT山国際大でした。
この一騎打ちもたいへん見事なものでした。全くの互角に見えて、要所要所では抜きつ抜かれつのシーソーゲームを展開し、第3クォーターからはT山国際大が半艇身リード、しかしここで闘志に火がついたCプロ、そのまま行かれてしまうどころかLPガスの再点火!!ラストクォーターで燃え盛るスパートはT山国際大とともに熱く燃焼し、最後まで目が離せない焼き付く叩き合いでしたがわずかにCプロのファイヤースプリントが上回って優勝を果たしました。
2着、惜しくも準優勝のT山国際大はペア2冠の快挙にあと少しでしたがこのことからもM2-種目得意を重ねて示した強烈な印象を与えたとも思います。


Cプロ、LM2-優勝の瞬間。2018年M2-、2019年M2-で全日本優勝し、今年は軽量級だったが3年ぶりのペア種目優勝となった。S:O野選手、B:U原選手のペア。
新しく2024年佐賀国体をめざすS賀県スポーツ協会とともに九州ボートを引っ張るリーダーとしても、全日本タイトルは常にほしい勲章であり輝き。九州、長崎のボートを全国にアピールしていくエネルギーは尽きることがない。






マッチレースの末に惜しくも準優勝となったT山国際大。M2-強豪社会人相手に互角に渡り合った強さは西日本から大きく改善してきたように感じる。S:U野選手4年、B:H谷川選手4年のペア、H谷川選手は昨年インカレM2-優勝している。
※ご指摘をいただき、H谷川選手は4年生なので4年ペアとのことでした!訂正させていただきました。




https://www.youtube.com/watch?v=nWfIlZsjwLU
LM2-決勝 1:31:20~
















M4X
M4X決勝は、優勝候補のI治造船・社会人に対し、大学クォドの猛者たちがいかにレースを展開していくかが見どころとなりました。
頭をとろうとスタートから一斉に突っ込んでくるM4X、やはり6クルー決勝で全艇スタート先行勝負で競り合う光景は壮観そのものですね!6艇が途中まで横一線で続く、こういった白熱の見応えある展開もいくつかの種目で見られましたが、その一線の展開も500mを過ぎると最序盤こそ殺到する大学勢スプリントにマイペースを守っていた本命・I治造船が徐々に進出、第2クォーターでは2番手争いのM大、R谷大に対して水をあけにかかり、そのコンスタント力で本領を発揮し始めました。
全く落ちないI治造船は快調にトップを走り、ストロークの新人・K村R暉選手がリズムをリードする中力ある3人は艇に集中し、I治造船創部初の全日本優勝に向かって突き進んでいきます。

残り500m、2番手に浮上してきたT経大との差は8秒差の3艇身以上、これまでの優勝への思い全てぶつけて、I治造船は全日本初のM4X挑戦を、見事にチーム初の日本一につなげたのでした。
2位には後半の強みが武器となってきたT経大。久しぶりの全日本準優勝。大学勢もインカレでさらなる成長を遂げていくでしょう。


喜び爆発のI治造船クォド、2005年の創部より18年目にしてついに初の全日本優勝。

S:K村R暉選手、3:O智選手、2: O部選手、B: M手洗選手の4人全員が地元今治市出身。地元、I手先生が中心に育てた今治のボート、松山市、宇和島市の3拠点と協力し高め合いながら地元の社会人チームがクルーボートで優勝したことも愛媛県はもちろん、四国ボート全体にとっても大きな金字塔となり今後の発展の礎にもなることだろう。
2017愛顔つなぐ愛媛国体、それにともなうI治造船新艇庫完成、そして部員の増加と強化。すべてステップアップして今回の優勝に結実した。現在男子部員4名、女子部員1名の少数精鋭だが、その男子4人全員が乗っての優勝。2016年からは愛媛の巨人、T田D作さんもアドバイザーコーチとして関わってきたという。ボート王国愛媛の豊富な人脈。しかし、基本的には練習メニューや遠征の手配などほぼ選手が主体的に考え行動、合宿所に泊まって自炊など、その活動自体はすべて自主性によるという。

2番に乗るO部主将は昨年インタビューでこう応えたという。
「会社の規定的に、選手活動へのサポートは30歳で終わりなんです。来年30歳になる自分にとって、来年の第100回全日本選手権でクォドで優勝をして、ボートを引退するのが個人的な目標です。」
その目標を見事に果たし、そしてチーム初の優勝を成し遂げたI治造船。しかしそこには、社会人でボートを漕ぐことの難しさとともに、学生時代を超える大きなやりがいがあふれ、またこれからも多くの次世代の選手たちによってたくさんの夢や目標が実現されることだろう。

こちらコメントは、コギカジさんより引用させていただきました!
社会人でボートを続けたいと考える方、必見の記事ですのでリンクさせていただきます。
社会人オアズパーソンとしての矜持~I治造船ボート部~


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M4X決勝 3:18:20~















M4-
初優勝や久しぶりの優勝、という言葉が続きましたね。
M4-種目でも、久しぶりとまで言えるほどではありませんが、男子4人乗り種目では圧倒的な存在感を誇る埼玉県の社会人チーム、T田中央総合病院RCが、2018年M4+以来となる全日本優勝を得意のM4-種目で果たしました。
全日本の男子では初めて優勝したのがM4-で、チームにとっても思い入れのあるこの種目は3回目の優勝となります。

W大、N大、K都大、M大と力のあるM4-クルーが社会人に挑んでくる中で、蓋を開けてみればT田中とC電による社会人トップクルー同士の争い。愛知県の名門、C電も今回このメンバーはM4-がファーストクルーでしたね。
スタートこそ先手をとられるものの、T田中はあせることなく第2で勝負をかけます。新人のN曽根選手をストロークに起用したT田中はSR40近いハイコンスタント、700mでC電をとらえると一気にアタック、半艇身のリードをとります。さらに1000m過ぎて間髪入れずにアタックを連発してたたみかけ、早業での攻め手を繰り出し第3ではあっという間に水をあけての2艇身半で勝負を決めました。3番のU竹選手、バウのK林選手はたいへん安定し、そしてチームの主将K又選手は今年初挑戦したストロークサイドへの転向も何とかものにして4人のバランス、コンビネーションがしっかり揃った形で作戦もビシバシ決まり、男子としては4年ぶり6回目の全日本優勝を手にしました。


3年連続準優勝を乗り越えての、第100回大会での優勝はまた格別だっただろう。金メダルが4人の胸に輝く。
T田中は現在男子6名、女子2名。どんなクルーを組んでもトップ争いが可能だが、さらに成長して全員強く、チームとしてさらに強いという、組織も個もトップレベルで戸田を代表するチームとして高みをめざしてほしい。
こちらも愛媛のI治造船と同様、選手自身が活動の主体となりクラウドファンディングはじめさまざまな企画や試みにチャレンジ、広報や地域との連携などあらゆる社会人ボートポテンシャルを拡大していくことを方針としている。社会人ボートのあり方は時代とともに変わっていく。その最先端のレースをトップで征くために。
T田中Facebookより掲載させていただきました






名門C電、今年も惜しいところで優勝を逃すも、トップレベルにあるという存在感はアピール。
力のある選手ばかり、復活への挑戦は続く。



https://www.youtube.com/watch?v=nWfIlZsjwLU
M4-決勝 1:50:25~















M4+
もうひとつ大会ベストレースに挙げたいのはM4+です。
プレビューの記事でもお伝えしたように、激戦、混戦のM4+でした。決勝では昨年優勝のN大、王者○TT、国体へ向け強化が始まったS賀スポーツ協会、大学屈指のフィジカルをもつD大と、どこが勝ってもおかしくない歴戦のクルーばかりでしたが、大会前の予想どおり、TレとT紡織、社会人ファーストクルー同士の2強による決戦となった様相です。TレとT紡織のつくる聖域にはどのクルーも近寄れない、その空間の中での壮絶な死闘、といったレース。


TレはM4-のように軽快な走りで止まらずスムーズにスピードを出すタイプなので、順風なら6分ひとけたの日本レコード大幅更新ができたのではと思うほどのスピードクルーでした。T紡織はエントリー前に若干だけラグがあるのですが1本1本水中の強度とフィニッシュに向けた加速でやはり素晴らしい加速をするM4+。また、Tレはフィニッシュで間をとり艇を一旦置いてスライドを一致させるフィニッシュのリズムスタイルで、T紡織はスムーズにつなげてフィニッシュ回りでサイクルを円環させるリズムスタイル。こうした違いも、両艇並んでいるので若い選手の皆さんはリズムやスタイルの違いをよく見てみてください。


ひとつこの決勝にいたる伏線としては、まず3週間前の西日本選手権では500mでは並んで、第2のコンスタントで抜け出したTレが1艇身リードに成功しラストT紡織の猛追届かずカンバス半分Tレの勝利。
それから全日本予選で再び対戦したTレとT紡織は、Tレがスタートダッシュに成功しT紡織を一気に離すとあとは一人旅、1000mまでに広げた7秒差を保って予選タイム1位でTレの勝利。
さらに敗復回りで上がってきたT紡織、3たびTレと全日本準決勝で同じ組となり、ここではスタート修正したT紡織がTレと並び、いつものようにコンスタントで軽快なTレが離そうとするも逆カンバスで食らいつきT紡織がぴったり離れず、ラストはついに差して上り調子でTレに勝って決勝へ進めたのです。ここではじめてT紡織の勝利。
そしてその勢いのまま、迎えた全日本決勝は4回目の対戦となったTレとの死闘を制して、T紡織が優勝するのです。
けっこう、これまでの全日本や大きな大会での傾向なのですが、予選敗復、あるいはその前に負けていても、準決勝で勝ったクルーは決勝でもそのままの勢いでさらに爆発して優勝するという結果に何度か遭遇しています。

個人的な思い出ですが、2014インカレではR大が前哨戦の東日本でこの年優勝候補ナンバーワンの対校M大に勝って優勝、予選M大に勝ち予選全体1位、準決勝M大に負け準決2着、そして決勝もM大にその勢いのまま敗れ準優勝。
リベンジを誓った2015インカレではR大が予選N大に負け2着、敗復K應大に負け2着と調子上がらず、しかし準決勝N大に勝ち流れを掴んで逆風の準決勝を1着、そして決勝でM大、K應大、N大に勝ってインカレレコード6'12で優勝です。
どうもずっと負けていても、1日1日レースが続く流れの中では準決勝で勝ち負けの流れは、特にそのレース内容が重要なのですが準決勝で勝ったことで決勝でもその勢いがさらに増す傾向があるかもしれませんね。


ずっと僅差で敗れながら、準決勝でTレにはじめて勝ったT紡織。
果たして、決勝ではやはり両者同じこれまでの強みを生かし、西日本や準決勝と同じ傾向でのレース展開、最初はやや並び、Tレが前半から第3まで優位に進めますが決勝ではこれまでで最小の差となる逆カンバスから半艇身というぴったりマークでほぼ並んでいる状態で1500mまでいきますが、T紡織の豪快な水中力。
この水中力の差でスパートをかけると、Tレをついに逆転しラストまで持たせるという驚嘆すべきパワーとフィジカルを見せてこのまま押し切り、優勝を果たしたのです。ストロークのY尾選手の破壊力もさることながら、2番の新人T植選手の加入は大きかったと思います。3番K谷選手、バウのY口K太選手もこのパワフルSサイドに拮抗して素晴らしかった。
M4Xにもストロークで活躍したI治造船のK村R暉選手がいましたが、M4+T紡織のT植選手、T山国際大でインカレM2X2連覇を果たしたこのお二人が、新天地でも4人乗りで主役級の活躍を見せたのはたいへん印象的でした。



そしてタイムです。M4+優勝のT紡織、逆風で6'42はM4Xの優勝タイムと同じだったということもすごいのですが、他の種目も含め推定すると、私の見立てではM4+は戸田無風であれば6'15を切っていたと思います。そして順風なら6'05くらいまで出ていたと私は推定します。M4X優勝タイムと同じでしたからね。これはもちろん、2000年のあの順風MY生命の日本レコード6'14を破って歴史を動かしていると確信しています。T紡織もTレも両方ですね。無風や順風であれば確実、というところでした。



いまのボート競技は、こうやってライブ配信あり、色んな動画やコンテンツあり、SNS交流あり、知識も情報も格段に増え、多くのボートOBOGにもじゅうぶん楽しめる、そして日本のボートがレベルアップしている状況も楽しんで見て頂ける競技に成長しているのではと思うんですよね。

タイムの向上は、艇や道具の進歩以上に、選手の心技体が昔より間違いなく向上していることの証だと思います。
単純に体力と技術はアップしていますが、戦い方も含めて、トップレベルではたいへんハイレベルなレースが多かったと思います。
全日本上位選手のエルゴスコアが伸びているのは、M1X上位4選手だけでも5'56、6'13、6'21、6'07という争いだった点からも言うまでもないことだと思いますし、技術においてアップしているというのは、こちらもボートをいかに進めるかというところで力学的にも最も適している身体の発生したエネルギーがほぼ全て艇を推進させるエネルギーに変換できている選手が多いということですね。簡単に言えば、「人と艇がつながったRowing」が体現できているクルーが増えているということです。かつては軽量級選手優位だった技術、これが体重にかかわらずトップ選手の技術が伸びて、オープン選手の技術向上は間違いなく進んでいると思います。

以前から技術の追究においてはどの大学選手もそれぞれの理想の漕法をきわめるということで盛んだったと思いますが、今の選手は乗艇から上がってすぐにデジタルビデオで撮影した練習動画をチェックしながらミーティングをしたり、海外選手の理想の漕ぎをスマホにいくつもおさめて、自分のRowing動作と比較するなど手元で何度も見ては動作確認するなど、やはり現代の最新デジタル技術を技術向上のために有効に活用しています。そうした映像データを遠方のコーチに送信してアドバイスを求めるなど。普段からいつでもスマホでRowing情報にアクセスして情報収集や知識を集めることもできますからね。とにかく、今の高校生、大学生からしてRowingの動作解析の力にすぐれており、昔ながらの権威ある指導者に教わるとおりではなく自らRowingを分析し研究できる時代になっているということなのです。

SNS交流もさかんで、ボート界の有名な人のフォロワーになったり、他大のボート仲間も知り合いになりやすい。Rowingでトップをめざす人は、情報とSNSの活用が頻繁だったり上手な人が多くなっているのではないでしょうか。

いずれにしても、関西と中部のトップチーム同士がファーストクルーでM4+激突し、多くの社会人、大学のトップクルーも含めてM4+種目でもこのようなハイレベルなレースを楽しめた。この第100回大会、多くの話題とともに、各種目史上最高レベルのレースが目白押しのレベルアップも感じられたことと思います。



M4+優勝、赤い閃光のT紡織。S:Y尾選手、3:K谷選手、2:T植選手、B:Y口K太選手、C:F原選手。
日本のオープンY尾選手がストロークで引っ張り、大学ボートで活躍したK谷選手(C大出身)、T植選手(T山国際大出身)、Y口K太選手(N大)がしっかりかみ合い、コックスF原選手はO阪工大出身で大学からボートをはじめ、自身はじめてとなる全日本優勝。3度目の正直でTレに準決勝で競り勝ち、決勝もその勢いのままさらに出し切りラストクォーターでの逆転優勝。
条件が整えばまたM8+挑戦に戻る可能性はあるが、ぜひともM4+種目のさらなるレベルアップもめざしてほしいと思います!






M4+惜しくも準優勝、蒼い弾丸のTレ滋賀。
S:S賀選手、3:F田選手、2:S藤K太郎選手、B:E本選手、C:T坂選手。(写真は予選)
ずっといい状態で来ただけに、決勝もベストの漕ぎを表現したと思うが一歩及ばず。しかし、一歩及ばないというより、限界以上に出し切った前にT紡織がほんの少しだけさらに追い越しただけなので、本当に両者とも全日本史上最高のM4+2艇だったと拍手をお送りたいです。個人的には、今シーズンの主役といえる素晴らしいクルーでした。




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M4+決勝 4:45:00~


















M8+
男子エイトは、不動の優勝候補筆頭の○TTが、強豪エイトたちの挑戦をしりぞけ危なげなく7連覇達成!
本当に、そのようなレース展開となってしまい、見る側としてはもっともっと熱い接戦を期待していましたが、やる側として一番望んでいるのはやはり不安やトラブルをしっかりつぶしてのセーフティーで確実なレース。それを見事なまでに徹底して表現した鋼鉄のような決勝レースだったと言えるでしょう。鋼の錬金術師のような、ハガレンのようなレースだったと思います。すみません、読んだことはないのですが。しかし鉄壁のレースが金メダルに輝いたというニュアンスだけは伝わればと思います。鉄のレースが行き着く先はダイヤモンドレースですが、そこをめざして。


○TTは序盤から自分たちに集中はしているものの周りの動向もケアはしていたはずです。全艇が積極的には来ている、特に両翼のC大とM大が先行策を企図して飛ばしている。MY生命はそれほど来ない。
SR42→40→そしてコンスタントは39。MY生命はやや低めに見えるのですが、ゆったりしていてSR40→39→コンスタントは38というところでした。
○TTはこの、特別飛ばしはしないが自分たちより前に出るクルーはないと確認して第2でアタックをかけ、しっかりと主導権を握り続けて攻めの姿勢で後続を突き放すという、このボートの横綱相撲に集中できました。タイムがライバルですが、詰めてくるクルーには近づいたらコールをかけて離すという、艇差を詰めさせない鉄壁戦術です。


MY生命が大会通じてあまりスタートが出ずにイーブンのスタイルでしたので、決勝はもう少し来るかなと期待していましたが、これまでどおりに1本1本着実に伸ばすレースをしてきたので、後半の攻めもうまく詰めることができずに一騎打ちとまではいかずついていくのが精一杯という感じでした。エイトを組んでずっとこのような平均艇速のレベルが高く、トップスピードの切れではなく持続スピードで勝負するクルーになっていたようです。
○TTも、F田選手をストロークに起用しており、艇をまったく止めることがない巧みなF田選手そのままのテクニックを体現したM8+となり、昨年よりもずっとテクニカルなエイト、安定して揺れずに動かし続けるという、従来のパワフルな○TTとは違うエイトになっていた印象がありました。今年の○TTはクルーの半数は軽量であり、総体重で見ればMY生命と同じだったはずです。
○TT・・・総体重622.5kg、平均77.8kg
MY生命・・・総体重626kg、平均78.25kg


今回の社会人2強、逆風で○TTは6'02、MY生命は6'07ということで、無風推定は○TTが5'40前後、MY生命は5'45前後というところでしょうか。3位のN大はMY生命と2秒差だったので、5'47というあたりが推定かと思われます。


やっぱりボートは静水のコンディションで、漕ぎの質、レース内容とともに、タイムの数字でもそのスピードを確認したいものですが、逆や横では測りづらい実力も、しっかり見た目やその他の要素で評価できるといいですね。


とにかく、○TTがクルーが変わっても万全で日本ボート史上最高記録を更新するM8+7連覇を達成。
これに挑んだMY生命は、完成度その他、時間をかけてもう一度○TTを超えて日本最速M8+になるための挑戦が必要となります。
N大は対校戦での敗戦を大きく挽回、メンバーも万全に近い形で再び大学ボートの主役に。
C大も鮮やかに復活、このM8+ならインカレ決勝で打倒N大の筆頭になること間違いありません。N井選手、O野選手のストペアはいいですし、K崎選手、I渡選手の中核、このストフォアがいいですね。そして後ろも強く、バウのO西選手で安定します。
K應大はこんな位置ではありませんね。海の森で発揮しきれなかったそのポテンシャル、夏の戸田で爆発できるよう研ぎ澄ませてください。
M大も4月の好調の波をもう一度。今度はさらに高いピークのビッグウェーブを。

Final Bの大学勢も、激戦でどこが優勝してもおかしくない。今度は戸田で、大学日本一を決める戦いへと、3カ月半の勝負がまた始まります。





全日本記録となるM8+7連覇、○TT東日本があの日本レコード5'37"96を出した海の森で、第100回大会の節目の大会で、大勢の観客の見守る中達成!!
ちなみに海の森での5'37レコードは参考記録扱い、同じ2019年9月に戸田で出した5'38"20が日本M8+レコードタイム(ボート的には日本ベストタイム)です。しかし、海の森の記録も全日本を開催しているのでベストタイムと認定されるでしょう!
近いうちに5'35、5'30と次々に日本ベストを更新してほしいです!!
S:F田選手、7:H選手、6:N溝選手、5:O塚選手、4:T野選手、3:MY浦選手(バウサイチェンジ)、2:N選手、B:I瀬選手、C:T野選手






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東京で、東京2強が日本一の座をかけて挑んだMY生命、今回は絶対王者に後塵を拝する結果となったが、年々縮めて最速エイトへと成長したい。
S:A井選手、7:H谷選手、6:I政選手、5:K保選手、4:N田選手、3:H本選手、2:K澤選手、B:K田選手、C:N村選手(写真は予選)
(プレビュー記事のシート予想、おかげさまで的中しましたね~!)



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M8+決勝 5:43:20~













以上、運営編と男子編をお送りしました。
いかがだったでしょうか、第100回スペシャルの特別拡大バージョンでお届けしております。(写真をいつもの1.2倍以上に拡大)

後編はおそらく女子編。この分量だとさすがに全部書くのも全部読むのも大変ですね!!





各種目の見どころや展望、いよいよ次は男子編後半です。






全日本M4X
エントリーは18クルーと、1X以外ではM4+に次いで多め。M4Xは面白いレースが堪能できそうだ。

近年の傾向と同じく、男子クォドには社会人クルーはさほど多くないが、トピックスとしては四国の強豪社会人・I治造船がM4Xで初出漕を果たしいきなり優勝候補となる。それから安定した力を発揮するK視庁、そして社会人クルーというかクラブチームのU崎RCがM4Xで参戦。

愛媛県今治市出身の選手を中心に構成されるI治造船チーム(もちろん他の出身もいる)、今年は地元I治西~T山国際大出身の実力派ルーキー、K村R暉選手が加入。おそらく初めての全日本M4X編成となった。
これまで全日本社会人はM4Xで何度も出ていたが、全日本選手権ではM2Xの強豪で決勝常連のイメージが強かった。しかしこのたびM4Xでの出漕を果たしての全日本優勝は悲願だったのではないだろうか。今年、もちろんその日本一の大きなチャンスとなる。
S:K村R暉選手、3:O智選手、2:O部選手、B:M手洗選手のシートと思われる。中日本レガッタでは2'59という3分切りで優勝。西日本選手権2000mでもT山国際大を1艇身半差破って優勝、6'05の好タイムを叩き出している。しかしこのときの浜寺はM4+でなんと6'08が出るなどタイムが少し速いと思われるので、海の森では真価が問われる形となる。
社会人ナンバーワンを狙うのはもちろん、大学勢トップのクォドたちにスピードの違いを見せたいところだ。

並み居る大学クォドの強豪を突き放し、I治造船のM4Xイメージを全国に示すことができるか。
I治造船ブログから掲載させていただきました



K視庁は戸田レ優勝、今回の全日本はM4X一本でまだまだ速くなるだろう。
U崎RCは神戸市東灘区の魚崎(うおざき)運河で活動しているクラブ。初心者も多いようだが、学生時代の経験者もおり出身はさまざま。今回は、クラブの中で実力トップの方々が全日本挑戦する。


大学勢は、M4X得意のチームが自信をもってスカル対校のクォドを編成してくるだろう。

まずはN大、M大、S台大のM4X3強。おそらくスカル陣の上位を集めて今年も速いクォドで日本一を獲りに行くはずだ。この3クルーがまず決勝有力。
特に、M大は予想どおりM4Xに力が入っている。
S:T坂選手3年、3:T井選手4年、2:T.T輝選手4年、B:N山選手3年のスカル対校、上級生クルーで全日本を獲りに来た。スタート、コンスタント、スパートとすべてを強みに決勝で爆発するだろう。

M大ブログより掲載させていただきました

戸田の大学はM4Xエントリーが多い。
中でもN体大、T経大は速いだろう。H政大も埼玉県会長杯を優勝し好調だ。
W大、R大は未経験中心。4年のリーダーが若手を引っ張って大きく成長している。H橋大もM4Xのスピードには定評がある。K應大は2年生クォドでほぼ未経験。


そしてI治造船に西日本で挑んだT山国際大、今度は海の森で悔しさをぶつける。
S:S田選手4年主将、3:S土選手、2:N谷選手、B:S田選手という4人、T山国際大の対校はこのM4Xだろう。
I治造船に前半出られたところを修正して、競り合いに持ち込めるかどうかがポイントだ。

T山国際大Twitterより掲載


それからR命館大、R谷大の関西セレクの強豪。
R谷大は朝日で出漕したM2XB、CをM4Xに統合してくるのではないだろうか。

K都大は4年3人と院生1人という経験豊富なメンバーで今回M4Xを組んでおり、これは相当力が入っている。
そしてK西大もI治造船、T山国際からやや離れたが西日本3位に輝き、スタートの鋭さは一線級。

この18クルーで争われる海の森、全日本M4Xは熱い戦いとなるだろう。












全日本M4-
エントリーは14クルー。こちらも社会人対学生が熱く、ハイレベルなスピード勝負を楽しんでほしい。

社会人はT田中、C電の2クルーが対校、すなわちファーストクルーをぶつけてくると思われる。社会人なので対校の言い方はちょっと違いますが慣例として使わせて頂いたりします。

まず今年、優勝候補筆頭はT田中央総合病院RC
4年ぶりの優勝を、このM4-にかけてオフシーズン日本一だけをみて強化してきた。
S:N曽根選手、3:U竹選手、2:K又選手、B:K林選手が予想される。新人のN曽根選手が加入し、ストローク起用。主将のK又選手はボートを始めて10年目にして初めてストロークサイドに転向。昨年から色々な取り組みにチャレンジしてきたが埼玉県会長杯では久しぶりの優勝を手にして、さらに日本一のM4-を完成させるのみだ。

T田中HPより転載


それから社会人のC電は今年もM4―、M4+、M2-、M2X、M1Xと分かれてのエントリー。
M4-については昨年に似た形でトップクルーとしてO下選手、O村選手、Y田T人選手を中心に編成してくるのではないだろうか。



そして大学勢だ。

まず有力クルーとして、W大とK都大を挙げたい。

W大は対校M8+をM2X、M4+、M4-に分けて全日本に挑んでいる。M8+はセカンドM8+で挑戦といった形だ。
そのM4-、S:O智選手4年、3:K林選手4年、2:M浦選手4年、B:S原選手4年という経験豊富な4年生M4-。埼玉県会長杯でもT田中に食らいついており、全日本ではさらに粘りと勝負強さを発揮するだろう。
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W大Facebookより



そして昨年インカレ2位のK都大
大黒柱のW林選手はコーチに回っているようだが、院生のY田選手は健在。
S:Y田M和選手4年、3:Y田選手院2年、2:K戸選手2年、B:M川選手4年ということで昨年と同じメンバー3人を擁し、新メンバーの2年K戸選手は未経験2年目ながら抜擢、Z所高の野球部出身だそうだ。
W大とK都大は打倒社会人の2強になるだろう。

K都大の対校M4-、熱心なコーチとともに日本一に挑む。
K都大Twitterより




それから、昨年全日本M4-優勝のR大だ。
昨年は強力なメンバーを揃えたが、今年はメンバーが3人替わり、大きく構成が変わった。とはいえ、今年もR大はM4-が対校。埼玉県会長杯ではまだ仕上がっていなかったが、調子を上げてきており優勝争いに絡んでいきたい。
S:Tつみ選手4年副将、3:M選手4年主将、2:N間選手4年、B:K地選手4年という、W大と同じく4年生クルーだ。4年間のすべてをぶつけるレースを、海の森で見せたいところだ。

R大Facebookより



M大も良いメンバーが揃った。
M馬選手4年、W田選手3年、S々木J選手2年、M川選手2年という、日立明M4+メンバーが3人乗るM4-だ。こちらも会長杯からシートを替えながら調子を上げてきているとのこと。狙うは優勝と力強い言葉で自信を持っている。

M大ブログより



そしてK應大は若手中心だが、今年も速いM4-を作ってきている。
S:M本選手3年、3:T峰選手2年、2:O島選手4年、B:F川選手2年というクルーで、未経験3年のM本選手をストロークに抜擢し、他は経験者で固めている。

K應大HPより



このほか、大学勢は自慢のM4-を送り込んできている。
全日本決勝常連のS台大は例年と同じく決勝メダルレベルで仕上がっているだろう。H政大も4年2人、M4-には力を入れている。H橋大は全員4年の4年生クルー、M8+の次のセカンドだろう。メダル争いは間違いない。
そしてもちろんN大は上級生と若手でバランスの良いM4-でくるはず、こちらもかみ合えば優勝候補。
C大、T経大も勢いのある若手で上位争いを賑わせる。


このように、大学M4-は戸田勢が多くなっている。
その中で、全日本出漕は実に6年ぶりというH海道大のチャレンジにも注目。対校メンバーをぶつけてきていると思うが、ここを再スタートとして、毎年継続して全日本の舞台で活躍してほしいと思う。

S:S々木選手4年、3:K長井選手4年、2:A部選手3年、B:F田選手3年というH海道大M4-。
ホーム水域の茨戸のような海の森のラフコンを乗り越え勝利に向かう。
H海道大ブログより


M4-は鍛えられた漕手4人が並ぶ写真が多めとなりました!












全日本M4+
今年の第100回全日本で最も激戦種目となりそうなのがこのM4+。注目だ
エントリーは24クルーなので、予選4組すべて6杯レースということで生き残りをかけたサバイバルも激しい。

M4+が激戦なのは、社会人が7チームも出しているということで、多くはトップクルーをぶつけてきていること。そして学生もたいへん力を入れているということだ。M8+のようなレベルの高さと言っていい。
社会人は、Tレ、T紡織が西日本選手権ですさまじいバトルを繰り広げている。戸田では見られないような浜寺の速いコンディションだったとはいえ6'08というM4+では驚異の決着で競り合っており、今回対校M4+といえるこの2クルーを2強とさせていただく。そこに、○TT、K電、C電、S賀県スポーツ協会らが競りかけていく。1艇でも優勝候補なのに、その優勝候補がたくさんいるということだ。


順番に見ていこう。
優勝候補トップに挙げるのは、M8+を分けてM4+をファーストクルーに据えるTレ滋賀
S:S賀選手、3:F田選手、2:S藤K太郎選手、B:E本選手、C:T坂選手の見込み。
ストロークペアは代表選考で最終レースで6'51を出し1位通過を果たしたが、クルー決定レースの結果アジア大会のM4-には次点となってしまった。しかし水上パフォーマンスでは明らかに急成長を遂げ、この2人とチームの主将でTレスピリッツを体現するS藤選手、確かなテクニックを持つE本選手のバウペアで組むTレM4+、スタートからグングン伸びて他を圧倒するレースを見せてくれるだろう。T坂選手のCOX技術も冴え渡るか。

Tレ滋賀Facebookより



このTレに対し、西日本選手権で最後まで恐るべきスパートでトップボールまで迫ったT紡織もたいへんな強さ。お花見ではT田中に快勝している。メンバーが調べきれていないので割愛させていただくが、いつもの主力で構成され、このM4+のスピードも代表レベルと言っていい完成度だ。
今回の全日本M4+、特にTレとこのT紡織が双璧だ。



しかし本命は俺たちだ!と言わんばかりの王者・○TT東日本を外すわけにはいかない。
クルーが決まって期間も長くはなかっただろうが、このチームは直前に一気に調子を上げてくるタイプなので海の森で大暴れしてくれることだろう。メンバーは、S:U田選手、3:M尾選手、2:S々木S選手、B:I藤S汰選手、C:S々野選手だ。
このM4+ならストロークはU田選手だろう。どれくらい4人が息を合わせポテンシャルを発揮できるか。昨年の悔しさを忘れないCOX・S々野選手の司令塔にも注目したい。
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本番ではバウペアが入れ替わって、イタリアンリガーになるもよう。激戦のM4+を見事勝ち抜けるか。
○TT東日本Twitterより




そして残る社会人M4+は4艇。K電、C電、S賀県スポーツ協会、S玉県警は情報が分からないが、当然速いはず。上の3艇を上回るにはエルゴ、水上パフォーマンス、レース技術とすべて凌駕していきたいところだが、さまざまな戦い方でメダル、そして優勝にアタックしていきたいだろう。



この社会人に対し、大学M4+は対校で挑むクルーが多い。
この一角を突き崩し、決勝でメダル争いをする期待がかかる2クルーをまず挙げたい。
W大とD大だ。

W大は、A部選手とA木選手をのぞく対校M8+の主力をM4+に集めて全日本にチャレンジ。同等の力をもつM4-も速いが、M4+もパワフルな選手を揃えた。
S:N島選手4年主将、3:H野選手4年、2:M並選手2年、B:M長選手4年、C:K倉選手3年という、部の中心選手たちだ。
予選から好発進できれば波に乗れるだろう。勝負どころでの社会人に対する攻めの姿勢がカギになると思う。

W大Facebookより


それから、D大もこれはM4+対校だ。
パワフルさでは大学屈指。S:O本選手4年主将、3:K森選手4年、2:F篠選手3年、B:O合選手4年、C:Y本選手4年。やはり4年中心、D大のフラッグシップとなる。荒波をうまく乗りこなし1本1本着実に進めてほしい。

D大Facebookより


このほか、たくさんの強豪M4+、対校M4+がいる。
まず昨年全日本M4+チャンピオンのN大。誰が乗っても決勝は疑いのないところだ。
全日本に強いS台大、M8+のセカンドならばじゅうぶん大学トップを争える。
戸田勢はM4+も強い。N体大、C大、T経大。M大、K應大
H橋大、T大、T工大の国立大もM4+には力を入れてくる。


西のセレク私大では、T山国際大、R谷大も上位を争う。
関西の未経験大学。K都大は調子を上げている。O阪公立・市大、K西大は対校でチャレンジする全日本。


それぞれのM4+ストーリー、熱い戦いの中でどんな結末を迎えるのか。













全日本M8+
やはり何だかんだ言って全日本の一番の注目はM8+ですね。

第1回全日本。1920年(大正9年)の6月1日に東大、早稲田、明治、一橋、東工、外語、筑波の7校が日本漕艇協会の結盟式に加盟し、10月23~24日に東大、早稲田、明治、一橋、東工の5校によりM8+種目のみで争われました。
連日の秋雨が嘘のように晴れて絶好のボート日和、隅田川の両国橋からスタートの2マイルコース(3200m)、観衆は10万人を数えたといいます。決勝は東大と東工大が勝ち残り東大が8艇身(約25秒)をつける大きな差で優勝。

全競技の中で一番最初に第100回を数える全日本選手権ということで、その第1回と同じく舞台は東京、しかし五輪の行われた海の森水上競技場で、M8+に出漕するのは14クルー。優勝候補は社会人クルーということで確実に時代は移り変わりましたが、先人たちの熱いボート魂は100年経ったいまの我々にも脈々と受け継がれてきていることでしょう。
第1回と同じく、T大、W大、M大、H橋大がM8+にいる。T工大はM4+ですが、第1回に関わった時代の大学チームは今も変わらずM8+を走らせています。そして彼らが残した遺伝子とRowingの情熱は枝分かれして、社会人チーム、全国の高校チーム、全国の水域でのボートマンたちへと伝播し広がってきたのです。


第100回大会、M8+を制するチームは果たしてどこか。
できれば第1回のときのように連日の雨が晴れて東京湾に青い空が広がるといいのですが、今年は雨模様の全日本となるでしょうか。




今大会はやはり大方の予想どおり社会人が圧倒的に優勢、7連覇を狙う○TTと、これを打ち崩そうとするMY生命
壮絶な一騎打ちとなることは必至だろう。



絶対的な優勝候補ナンバーワンとなる○TT東日本のM8+。
今年はM8+のツインエンジン、A川選手とS間選手をスカルチームに出す関係で不在だが、大きく艇速が変わることはないという計算だろう。
S:F田選手、7:H選手、6:N溝選手、5:O塚選手、4:T野選手、3:MY浦選手、2:N選手、B:I瀬選手、C:T野選手の9人。
今年初のM8+実戦となった戸田レガッタでは、やや逆で2'53を出しまずまずの仕上がりをアピール。しかし、目標タイムは5'33をめざすということで、これは高い目標であり2'45-2'48といったラップで行かなくてはならない。大出力、ハイレート、リズム、そして艇の走りとさまざまな要素をしっかりクリアして、海の森のコンディションにも恵まれる必要があるが、そうした未知の高い目標に向かいチャレンジを続けることこそが、今の○TTの強さの本質なのだろう。日本史上最も強いチーム、強い選手、強いエイトを実現しており、まさしく100年の日本Rowingの結晶を証として歴史に刻んでいきたい。

○TT東日本Twitterより




この○TTに唯一対抗しうるのは、東京の社会人2強をともに形成するライバルMY生命だ。
このところ、確かに○TTに対して水をあけられてしまった。しかし毎年しっかり補強しながら、チームの若返りをはかりつつライバルに追いつき追い越せでさまざまな意識改革をおこなっていることだろう。新艇庫建設、新戦力獲得、新たな組織。
MY生命の一番の武器は組織力、チームとしての強さだという。
その強さを、究極のチームスポーツの代名詞をもいえるエイト種目で、○TTの独走を阻み競り合いに持ち込んで勝負を挑みたい。昨年の3.6秒差を一気にひっくり返したい。個人的にもMY生命のミラクルRowing、期待しています!
詳しい情報は分からないが、個人的なクルーオーダーの予想。
S:A井選手、7:H谷選手、6:I政選手、5:K保選手、4:N田選手、3:H本選手、2:K澤選手、B:K田選手、C:N村選手と予想してみました。MY生命の決勝のレースプラン、東京五輪でもたくさんの例があったように戦術を超えた魔術を魅せるか!?







社会人2強だけに突き抜けさせてはいけない、大学エイトが活躍しないと面白くない!
ということで、全日本優勝ももちろん狙いたいですが、昔からインカレに向けた現状の力試しの側面もある5月、6月の時期の全日本。
今年、正直言いまして私は力からいうとN大、W大、K應大、M大の4クルーが優勝争いをするかな、と個人的には見ていましたが、急成長のエイトも多いためまだまだシーズンの行方は分かりません。

まずはN大。ここはやはり情報はありませんが、日立明からは大きくメンバーを変えてきているものと思われます。
私の個人予想は怪我などがなければ、S:S田S輔選手、7:M口T誠選手、6:T辺選手、5:S原選手、4:H選手、3:O野選手、2:S野選手、B:K田選手、C:N良選手といった感じか。場合により強力な1年も乗せるかもしれませんが、いつものN大だとインカレまで大事に4+や4Xで育てる気もします。S田S輔選手、S原選手の代表レベルは是非M8+で引っ張ってほしいところでしょう。





それからK應大
ここは何度も言っていますが、今年はK應大がインカレM8+制覇の最大のチャンス。I田主将がいるうちに日本一を達成したい。COX含めて8人が4年生というのがそれを物語っています。
過去最高の選手層が揃っていますよ。早慶は本当に惜しいレースでしたが、お花見M8+、埼玉県会長杯M8+を連勝し、もう少しトップスピードが乗ればもっと走ってもいいところですね。シーズンの仕上げ方もあるかもしれませんが、最強のN大、W大、M大にも勝てそうなポテンシャルを秘めています。

K應大HPより



そしてM大はご存じのように日立明で16年ぶりのM8+優勝を果たし、今年は何かやってくれそうです。
まだ完成は先。しかし、レースごとに大きく成長し、決勝で現状の最高到達点で勝負。





今回、W大はセカンドエイト。やはり対校のN大、K應大、M大に並ぶのはなかなか大変だが、ベストタイムを出してしっかりとアピールしていきたい。



栄光の第100回M8+決勝、ここに進出しそうな大学エイトはまだまだたくさん。とにかく生き残りが熾烈です。

S台大は昨年から立て直していきたいところだろう。素晴らしい完成度で毎回優勝できる艇速に仕上げてくるので、今回もクルー作りの妙が見られそうだ。
C大は対校M8+でチャレンジするようで、これは楽しみ。やはりC大はM8+でぐんぐん伸びるところを見たい。

春からたいへん評価が高い、T北大。今年はよくまとまっていて、さらにしっかりと個人能力も備えているので、お花見予選タイム1位の時のように海の森でもあっと驚く速さ、真の実力をしっかりと示し決勝へ。

T大、H橋大の第1回大会からの主役2艇。東商戦では久しぶりのT大優勝、14年ぶりとのこと。
T大エイト、こちらも多くが4年生だが、強力な経験者の2年もいる。大学トップと勝負するにはもう何段階か艇速アップが必要だと思うが、その伸び代は計り知れない可能性のかたまりだ。

T大HPより



H橋大が黙っているはずがない。対校戦の負けは全日本、インカレで取り返すのが鉄則。
お互い高め合い、T大とともに全日本とインカレの決勝で戦えたら素晴らしい。



そしてN体大も今年は対校M8+か。昨年のW8+劇的優勝のように、男子もM8+でドラマを魅せるか。
H政大はM8+エントリーしているが、出漕するかどうか分からず出る場合はグリーンでC大に僅差だったので全日本ではさらに躍進したいところ。
最後にK戸大。あくまでM8+にこだわり勝負。今年は男女エイトを出すチームが多いが、関西では唯一男女エイトを出せるチームだ。部員数もさることながら、実力も備えており上位めざし、チームの目標M8+最終日に突き進んでいく。












以上、何とか大会前日までにプレビュー記事を完成!
厳しい戦いでしたが、皆さんのほうがはるかに厳しくそして楽しい4日間を送ることになりますね!
あまり詳しくふれられなかった皆さんには申し訳ありません。ぜひ私の予想や見どころなどいい意味で裏切って大活躍をお願いします!

憧れの五輪の舞台、海の森で、雨にも負けず風にも負けず、波にも負けずプレッシャーをすべてはねのけて、Rowingの楽しさ、奥深さを味わい尽くし、そして、第100回目の歴史の証人となってたくさんのボートファンの目に心に記憶に焼き付ける輝きを放ってください!

いよいよ第100回全日本選手権、はじまります!!!




各種目の見どころや展望、次は男子編です。




全日本M1X
エントリーは34クルー。
こちらも代表選考さながらの超ハイレベルな争いが展開されるだろう。今年のM1X、期待のトップ選手が目白押しです!


まず不動の優勝候補ナンバーワンに推すのは先日の代表選考ではオープンも含めてのSBS本戦、M1X最終選考レースで1位トップ通過した、K電のT田M弘選手だ。
ちょうど1カ月前、SBS本戦の最終日は10秒ほど出にくいコンディションだったのではと推定されるが、T田M弘選手は7'11のトップタイムで、○TTのMY浦選手にも1艇身差で1着を勝ちとった。これは無風で7分ちょうどくらいと推測され、本人も同じ海の森で7分切りをめざしているとのこと。レース内容も盤石、得意の後半アタックではなくスタートから攻めて第2も離すという前半勝負もできることをアピールした。
T田M弘選手(K電)、MY浦選手(○TT)、F田選手(○TT)、N村選手(Iリス)の4人が、私は軽量級ビッグ4と呼んでいるが、現在の軽量級トップ選手の中で抜けた存在であり、代表選考では必ずこの4人が決勝に勝ち残り接戦を展開する国際的なトップ選手4人だ。ちょうど、リオから東京にかけての女子軽量級ビッグ4のO石選手、T田C愛選手、Y領選手、U田選手のような存在となり、この4人でLM4Xを組んだら世界A決勝確実となるだろう。
そんなT田M弘選手、ビッグ4の他の3人は他種目での出場となっており、今年は負けられない。昨年はM4-挑戦となったが今年は個人能力を存分に発揮できるM1Xで、2年ぶり全日本M1X2回目の優勝をめざす。

今年26歳になるK電のT田M弘選手、今が実力の絶頂期に突入しつつあり、心技体ともに充実。
得意の1X、得意の海の森で7分切りをめざし一気に突き抜けるか。
写真は2020全日本、日ボFacebookより掲載させていただきました




これに待ったをかけるのは、成長著しい若い世代だ。
まずT田M弘選手に対抗しうる最右翼は、昨年の全日本M1X王者で同時にインカレ優勝、U19、U23代表と世代別の代表にも選ばれてきた○TTのT山H雄選手だ。N体大から今年○TTに新加入したルーキーイヤー、大きな漕ぎを表現しながらハイレートもキープできるトップスカラー。T山選手はオープンで今後勝負するとみられるが、エルゴベストは現在6'13のようで、T田M弘選手と同じスコア、すなわち6'13対決がみものだ。
○TTの全種目優勝のためにも、T田M弘選手との対決はたいへん面白いレースになるだろう。

こちら○TT東日本のT山選手も、ゆくゆくはエルゴ6分切り、1X7分切りが期待される日本オープン選手の至宝。
○TT東日本Twitterより掲載させていただきました




さらに紹介するのは若武者の中でも今後必ず台頭するRising Starの一人として、R大2年の19歳、Y田Y恒選手を推したい。先月の代表選考では0.24秒差で最終日進出を逃したが、一歩ずつ課題をクリアし着実にステップアップしているようだ。戸田レガッタでは○TTのT山選手を0.1秒差で逆転し優勝したものの漕ぎの内容はまだまだこれから、エルゴも6'30と実力的には発展途上には変わりないが昨年全日本M4-優勝したように大舞台でビッグレースを演じていきたい。

R大のY田Y恒選手、173cm69kgと比較的小柄ではあるがその身体に秘めたパワーと闘志、研究熱心な知勇兼備の選手だ。



若武者といえばW大に鳴り物入りで加入した新1年の18歳、将来日本オープンの主役になるべき逸材、O山R之選手だ。
2月の代表エルゴではまだ高3ながら6'07を出したというのは皆さんご存じのとおり。是非とも大学のうちに6分を切ってどんどん世界に出てほしい。こういう選手はなかなか出ないのだから、国内選考ではなく国際経験をたくさん積ませてスケール大きい選手になるために伸び伸びとかつ計画的に育てるべきだ。
技術においてもどんどん上達しているようで、すでに1Xでは7'10切りも目前かもしれない。

エルゴ伸び盛り!!日本人初の5'50切りまで視野に入れ、1X技術もスイープ技術もW大で飛躍的に進化してほしい。そして人間力も、世界へ大きく。
W大Facebookより掲載させていただきました




若武者シリーズは続く。
昨年の全日本で一躍名を馳せたスーパー高校生は今年N体大新1年の18歳、K野上H人選手。めでたくMaxさんことS木先生が監督を務めるN体大新1年として大学デビューは海の森。168cmなのに高3で全日本4位!エルゴ6'32!めざすはデンマークのクイスト選手、小さくても大きく爆発力のあるビッグバン漕ぎが炸裂、今度は全日本メダルをめざして。





そして、シニアも見てみよう。
27歳、S台大出身のS賀レイクスターズ・O田R太選手。昨年までM重選抜として活動してきたが2021年三重国体はコロナにより残念ながら中止、しかしシングルスカルで一人トレーニングを積んできたO田選手はキャリアの中で現在進行形で成長を続けている。
S台大時代は2016全日本M4+優勝の実績をもつが、今度はM1Xで。代表も目前の実力派、今シーズンよりS賀レイクスターズに所属を移し、琵琶湖と瀬田の環境でさらにレベルアップしたO田選手、昨年全日本M1X3位を超える優勝をめざし、朝日レガッタ優勝を果たした琵琶湖の星から、全日本優勝によって海の森の星となるか。





こちらもO田R太選手と同年代、TレからS台大に入り今年で3年目、F井選手
S台大のM1X出漕がF井選手かどうかは不明だが、昨年O田選手やK野上選手に先着を許したリベンジを期しているに違いない。






ご覧のように、代表レベル、代表の一歩手前の成長株たちが激突し火花を散らすM1X種目。まさにトップスカラーの才能がきら星のごとく海の森に集まっている。

この他にも注目選手はたくさんいる。

まず気になるのはT紡織。代表選考では軽量級のY井選手、オープンのY尾選手と好漕している。どちらが出てきてもメダルレベルは間違いない。しかし2人ともM2-かM4+、という可能性がなくもないのでどうだろうか。

中日本レガッタ決勝で熾烈な争いをした、C電のT村選手、T.RCのO田選手、E媛大黒汐会のT田D作選手、M重選抜のS水選手はいずれも2000mになっても7'30切りの力がある。

それから、朝日レガッタでは優勝したO田R太選手と一騎打ちで競り合った、Y子漕艇クラブのN口選手が復活だ。Y子東高でインハイM1X優勝、H島大でインカレM1X準優勝の実力者は社会人でも優勝争いをするだろう。
このN口選手とインカレ決勝で戦ったこともあるK島選手○AKO華乃井ホテルより参戦。

名門、S田漕艇クラブからはY口選手が出漕だろう。そしてY浜漕艇倶楽部埼玉からはおなじみスイフトのS名選手が海の森でも話題を振りまく。エルゴ2000T.T実施回数日本一ともっぱらの噂!?K都大医学部からはRowing DoctorのN村D地選手が全日本に挑む。このように、S田ローに関わるボート好きがたくさん全日本にもチャレンジするのは素晴らしいクラブだと思う。

Cプロも参戦。そしてMY生命ももちろん決勝には名乗りを挙げてくるだろう。
社会人は本当に層も厚いし日本中の水域が活性化してきている証拠だと思う。



大学勢も先ほど紹介以外にもたくさん有力選手は多い。
N大は情報が分からないが、おそらく代表レベルの強力なスカラーを立ててくるだろう。M大も同じだ。C大は新人のH多選手か、上位進出の力がある。
このほか強豪大学から名実ともに高い選手が集まり全日本の頂点を競う、M1X。

海の森の王座に立つのは、果たして誰か。




・・・と思って記事を書いてみたら!!!
なんと5月8日付の最新情報では○TT東日本のM1XがT山選手ではなく、なんとA川選手の出漕となるらしいではないですか!!!直前までM1XとM2Xで乗り比べをしていたわけですね。まだ変更の可能性もあるか?
記事がうまくまとまったと思いましたが訂正です(笑)、これにより一気にM1X戦線の行方が大きく変わります。海の森で五輪M1Xに出たA川選手、さすがに優勝候補ナンバーワンに急浮上しました。6'50を切りたいとおっしゃっているので、これはもう、7分切りでは勝てません。見たところ技術的にも昨年以上のものを感じますので、これはどのクルーもスタートで揺さぶりをかけたところでコンスタントで突き抜けられて離されるいっぽうとなるでしょう。やはり、全日本で確実に勝つためには国際的な競技力を身につけるのが一番の近道かつ王道です。

○TT東日本のA川選手、全日本M1X参戦を表明か。是非とも日本レコードタイムでぶっちぎり優勝を果たしてほしい。2018年以来、2度目の全日本M1X優勝をめざす。
○TT東日本Twitterより掲載させていただきました













全日本M2X
M1Xで記事1本分くらいの長さになってしまったので、またコンパクトに行きますよ!(笑)
男子種目では、実はM2Xがある意味一番注目の種目かもしれません。
13クルーがエントリーの中で、ずばり、海の森を舞台に超絶世界レベルの三つ巴の決勝が展開されることを予想します。

今回のM2X主役は、全日本優勝13回を誇るIリスオーヤマではなく、○TT東日本です。

○TT東日本のM2X、情報によるとストロークにA川選手とバウにS間選手のコンビです。
そう、3年前の2019全日本でIリスを破って8連覇を阻止した2人です。
今年もこの2人がM2Xを結成、情報によると何度かクルーを試しながら、4月下旬に結局最強のコンビになったそうです。
日本初の、5分台ダブルですよ!?エルゴ5'56のA川選手と、5'59のS間選手。このエルゴサブシックスM2X、さすがの軽量級最強コンビのIリスよりも優勝候補にさせていただきます。
先日の戸田レガッタでは、決勝で後半やや逆も入ったコンディションでぶっちぎりにもかかわらず3'07(1'31-1'36)を叩き出しました。とにかく、日本代表としてM2Xでも最大6'10切りも期待させてくれる2人ですね。M2Xで世界一になるには無風で6'05が必要ですが、そこに近いところまでいけるのではないかと。現状では6'15前後までいけるよう、是非とも1'31-1'35-1'35-1'34というところを狙っていただきたいです。エルゴ的には2人ともあと5秒ずつ伸ばして、M2Xで6分ひとけた、いつの日か実現してください。

重戦車驀進(じゅうせんしゃ・ばくしん)ダブル、再び。3年前よりも明らかに強く速くなって、広い海の森を無人の野を征くがごとく、ひたすら前に突き進む。
○TT東日本Twitterより掲載させていただきました



・・・と思いましたが5月8日現在の最新情報では前述のとおり、○TT東日本はM2Xもクルー変更のようです。
S:T山選手、B:S間選手となるもようですね。
こうなると、コンビネーション的にはどうかというところが出てきますが、やはりレースを重ねるごとに合わせて決勝に仕上げてくるものと思われます。

○TT東日本Twitterより掲載させていただきました
しかし、このM2Xもまだ変更の可能性はあるかもしれません。ただ、5月9日までがクルー変更可能期限なので、確定でしょうかね。
ストロークがA川選手からT山選手に替わったことで、多少の変化はもちろんあるかと思いますが、歴戦のお2人ですのでもちろん変わらず優勝候補の大本命とさせていただきます!T山選手とS間選手のコンビでやはりタイムがたいへん楽しみですね!








全日本M2Xといえば、本家本元はこちら!全日本M2X優勝13回、Iリスオーヤマの軽量級代表ダブル、N村選手とO元選手です。
記事の盛り上げ的にも○TTを本命とさせていただきましたが、こうした強いライバルが現れてこそのIリスの勝負強さ、戦術と技術を発揮できるというもの。決勝は必ずさまざまな準備をして、戦術と引き出しを用意して、この強大なライバルに立ち向かい連覇を果たし最多優勝回数を更新してくれることでしょう。
スタートはおそらく互角。コンスタントでのエルゴの差をいかに埋め、どこで切り替え勝負に出るか。変幻自在なスパートを駆使していくか。2000mをフルに使っての技術と頭脳戦、注目です。

IリスオーヤマはF1マシンのように研ぎ澄まされたダブル。スマートで鋭く、安定した技術の粋をきわめて、大排気量の○TTと決戦に挑んでいく。世界戦での数々の修羅場をくぐり抜けたIリスの2人の底力、強大なライバルを相手にしてこそ真骨頂を発揮していくだろう。







そしてもう1艇、このシニアの歴戦のM2Xに三つ巴で挑む可能性を、W大の若いM2Xに託したいと思います。
熾烈な代表選考を勝ち抜き、U23世界選手権のLM2X日本代表候補に内定した、A部選手4年とA木選手3年のAAダブルです。
もともとU19代表経験の2人ですが、特にA部選手の成長はとどまるところを知らず、シニアばかりの、それも軽量級ビッグ4の中にあってしっかりと流れの中で決勝を戦いました。第3クォーターでは離されてしまいましたが、A部選手の勇戦に、A木選手もしっかり艇を走らせることができるでしょう。
4月29日におこなわれた埼玉県ボート協会会長杯でも、一人旅の展開の中、タイム出にくいコンディションで6'36の学生として破格のタイムを出しており、すでにコンビネーションは同じW大だけあって抜群の相性を見せています。
この2人、○TTとIリスに出られたら厳しいので、おそらくスタートは攻めながらもコンスタントでもしっかり渡り合える力はあるはずなので、若い力と確かなコンスタント力に期待したいと思います。しっかりとシニア代表相手に三つ巴を展開し、U23メダルに向けての手応えを得るレースにしてほしいですね。

今回、トップクルーは2X、4+、4-に分割しているようすのW大。A部選手とA木選手、なぜか頭もスッキリ、清々しくも若い力で決勝の空間に青い嵐を巻き起こしてほしい。
W大Facebookより掲載させていただきました







さて、この3クルーが実力的に抜けていると予想はしてみましたが、歴戦のダブルは虎視眈々とトップを窺います。

社会人ではN本製鉄。これは、S藤K選手とK村選手のコンビになるでしょうか。そうなれば、もちろん上に挙げた3クルーに割って入る力がありますね。
それから、K電、C電、T.RC、Cプロと社会人が揃っています。どんなメンバーでくるか。

大学生の争いも熾烈。W大のU23コンビが最有力には違いないと思いますが、N大、M大は日立明と同じクルーか、あるいはさらに組み替えてきているか。
T国際大はどうか。得意種目のM2Xが対校でもおかしくない。D大はこちらもたいへん速いだろう。



というわけで、途中から丁寧語に変わってしまったが、M2X戦線の決勝は全日本史上最高レベルになること疑いなく、国際レース並のエキサイティングな勝負を期待したい。












全日本LM2X
エントリーは12クルー。
大学の中には対校ダブルや対校ペアを軽量級に出漕させて優勝メダルをねらうチームは多いことと思う。男子も女子も同じだし、社会人の中にもこうしたレース戦略をとるチームはあるだろう。

社会人と大学生の激しい激突になると予想する。

まず社会人、エイトの名門・Tレ滋賀は今大会、エイトを出さずM4+、LM2X、M2-、M1Xに分けての全日本となる。エイトの名門というのは、Tレ滋賀は何といっても1972年、初めて全日本のM8+を勝った社会人チームだからだ。それまで全日本M8+は大学エイトの決戦の舞台であり、社会人チームとしてM4+5連覇を果たしたTレが満を持してM8+初挑戦で見事優勝、これが社会人チーム隆盛の元年といってもいい転換期となった。平成に入り、大学トップ選手を毎年獲得して多くの社会人チーム、実業団チームが全日本優勝を争うようになっていった。
そのTレ滋賀が、M8+出漕をしなかった。時間がない中で調べてみたら、1996年以来26年ぶりのことだそうだ。この年はアトランタ五輪の年だったが、6月の全日本ではアトランタ五輪のアジア大陸予選が同時開催として戸田で行われ、Tレは3名の主力選手が代表と補漕になった関係で、全日本にはM8+ではなくM4+とM4Xで出漕していたようだ。ちなみにそのときM8+出漕を見送ったTレ、M4+とM4Xでは見事に優勝している。しかしこの年はそういう特殊な年で、基本的に優勝した1972年以来、Tレ滋賀はほとんどM8+出漕を続けてきており、社会人トップチームであり続けてきた。
今回は、部員がぎりぎりであることと、やはり第100回全日本ということで各種目で優勝のタイトルを是が非でも欲しいという背景から小艇を狙いに来たのではないだろうか。
LM2Xに出漕するTレ滋賀クルー、西日本選手権で優勝した、E畠選手とS井選手のコンビではないかと思われる。西日本選手権ではT山国際大とのマッチレースを後半の強さで引き離し1艇身半で勝利をおさめ優勝した。ダブル得意な2人、海の森でも粘り強いRowingで大学勢との競り合いを制していくだろう。

Tレ滋賀Facebookより掲載させていただきました

同じ西日本決勝ではCプロもTレや大学クルーと鎬を削っており、全日本でも決勝メダルを争うだろう。Y口合同ガスも健在。



そして、LM2Xでは大学勢がいずれも優勝をねらって意欲的な編成で臨んでいるとみられる。
S台大、N大、M大はインカレ優勝をめざすダブルで挑んでくるに違いない。K洋大も対校M2Xでチャレンジだ。



さらに大学の中ではT経大、R命館大、T国際大、R谷大も有力だ。
まずT経大は、LM2Xはスカル対校のコンビではないだろうか。グリーンレガッタで優勝したS:T下選手、B:S木選手のコンビはC大とH政大を20秒近くも離した。全日本優勝のタイトルを得意種目のダブルスカルで獲りに来るはずだ。



T山国際大も2Xは得意種目。西日本選手権ではA、Bの2杯を出したがBクルーのK林選手、W崎H斗選手のダブルがTレ滋賀と接戦を展開し準優勝。こちらが全日本出漕なら、今度こそTレ滋賀にリベンジをしたい。

T山国際大Twitterより


R命館大のLM2Xは、朝日レガッタを3'10の好タイムで優勝した2人、S:F田選手、B:K原選手の2回生ダブルが出漕の見込みだろう。2021Rising Starでも紹介させていただいたK原選手、朝日優勝から全日本優勝へさらに飛躍したい。
ちなみに準優勝のE媛大のM2Xも3'13の素晴らしいタイムを出していたが残念ながら全日本には出漕しないようす、インカレでその勇姿を見てみたい。

R命館大Facebookより掲載させていただきました


R谷大も朝日で3位。3'14でR命館大にはやや差をつけられたが、2000mではまだまだ挽回可能。
S:O本K太朗選手4年、B:N村選手2年。たいへん力のある2人。漕ぎをもっと合わせていけば、優勝にじゅうぶん手が届く。特にストロークのO本選手はM1Xでも7'30を切る力はある。エンパバックウィング、「令和ドラゴン」の艇名もいいですね~。R谷大だけに令和ドラゴン、海の森で龍が昇るか。

R谷大Facebookより













全日本M2-
男子ペア。エントリー数は15クルーとM2Xより多く激戦の予感。
こちらも社会人と大学の対決が熱い。

西日本選手権組と埼玉県会長杯組の、東西2000mレースの前哨戦が全日本の海の森でカギを握りそうだ。

西日本選手権で6'47というぶっちぎりのレースを見せたT紡織が本命ではないだろうか。
情報の詳細は分からないが、T紡織も昨年同様、エイトではなくM1X、M2-、M4+で全日本を獲りに来ている。
M2-はY尾選手が乗っているような気がするが果たして。


それからLM2Xに回っているCプロに競り勝ったのはO阪大。S:K原選手、B:O藪選手の4年ペアが予想される。
長身の2人だがテンポの良いハイレートを武器とし持久力で粘り切るレースで競り合いに強い。ストロークのK原選手4年はエルゴ6分20秒台に達しているようす、バウのO藪選手は4年主将。紛れもなくO阪大の対校クルー、昨年インカレ4位の悔しさを晴らし、海の森でメダル、そしてそれ以上に挑む。

艇の名前は雷神、海の森に轟かせる稲妻Rowingだ。
O阪大Twitterより



ほかにもT国際大、Tレ滋賀、K電と錚々たる顔ぶれが西日本決勝で覇を争った。ここにC電も加わるだろう。O阪公立大・市立も西日本の巻き返しを誓う。



東はどうか。
今年新設の第1回埼玉県ボート協会会長杯では全日本選手権前の2000mレース経験としてレベルの高い争いが展開されたが、M2-では社会人のT田中を決勝で破ったのはK應大だった。K山選手、K代選手の2年生ペアが優勝。2人とも180cm超でオープンの体格、大物感ただようペアだ。K山選手も2021Rising Starで紹介させていただきましたね!
さらに成長を遂げて、全日本の頂点まで一気に上り詰める。

K應大HPより


決勝ではそのK應大に差されてしまったT田中だが、全日本の本番ではしっかり作戦を練り直して照準を合わせてくるだろう。
T田中央総合病院RCのM2-、N本選手とT野選手の新コンビだ。

T田中HPより


そしてN大、M大、R大も日立明から新たに全日本クルーを組み直しM2-は実力派を乗せてきている。
C大も速いだろうし、T波大もこれからのチームでM2-には自信がある。W大は出てこないかもしれない。


15クルーのM2-対決、ハイレベルな決勝が期待できそうだ。












全日本LM2-
男子軽量級ペア、エントリーは9クルー。
軽量級を獲りに来たクルーが集い、接戦となりそうだ。

しかし、その中でも過去全日本M2-で2連覇した経験を持つCプロが優勝候補となるだろう。
西日本では3位だったが、先着を許したT紡織、O阪大はM2-に回っているため、緻密な戦術も合わせてCプロの百戦錬磨ぶりが海の森でも生きるだろう。

2019全日本ではM2-2連覇を達成したCプロ。得意のペア種目で3年ぶり日本一を狙う。


さらに西日本組では、T国際大がM2-A、Bと参戦していたが、Cプロに1500mまで水をあけていたBクルーがリベンジを図りたいところだ。T国際大BクルーはH口選手3年、K内選手2年の気鋭のペア。おそらくこちらがLM2-に出てくるのではないかとみる。

S:H口選手、B:K内選手は昨年インカレM4X2位のバウペア。スイープでも高い能力を見せる。


O阪公立大・府立、O阪工大もLM2-を対校1本で全日本にかけてくる。


東日本では、S台大がLM2-で技術に優れたクルーをぶつけてきそうだ。
そして戸田勢は、T経大、N大、M大が参戦。この3クルーはやはりメダル圏内で争うはずだ。












以上、結局長くなってしまった男子5種目をお届けしました。
なかなか濃ゆい内容になってしまったかもしれず、ボリュームもそれに応じて拡大してしまいました。

次回こそはコンパクトに、簡潔に短くまとめていきたい・・・。
時間もなく、更新できなかったらすみません!



第100回記念大会を迎えるボートの全日本選手権!
いよいよ開催まで1週間を切りました。

今年は色々と忙しく、全日本記事は書けないかも・・・と思っていましたが、最近更新が多いわけではないのに謎にアクセス数が伸びていることもあり、少しは頑張らねばということで、恒例の(私自身は恒例とか毎年書きたいと思っているわけではないのですが)全日本プレビュー記事を書こうと思います。
例年より調べが足りず、内容的には薄いというか時間をかけることができない点はご容赦ください。

春の多くの大会を経験し、ボート関係者やファンの皆さんは2020、2021に比べるとボート一色の時期を過ごせていることと思います。そしてその春のシーズン開幕から、今年前半の最大の盛り上がりとなるであろう日本最高峰の大会、全日本選手権が第100回を迎え、海の森で開催されようとしています。
これまでのレースでの課題をクリアしながら、限界以上のレースを想定して、ギリギリの仕上げをして本番を迎えてください!

昨年も言いましたが、今大会はいくつかの種目が昨年を超えて史上最高のレベルになる予感がしています。
第100回全日本。多くの名勝負、ベストレースが生まれると思って間違いないでしょう。


今年は大いに盛り上がりましょう!
コロナ禍となって以来、初の有観客の全日本。チケット観戦で、海の森の特等席で歴戦のクルーの生の活躍を目に焼き付けるも良し!インターネットで全レースのスタートからゴールまでの熱戦を観まくるのも良し!最終日はテレビで生中継、プロのテレビマン達が作るおなじみのNHK放送でTV観戦も良し!
今年は色々な楽しみ方ができますね!!


第100回全日本特設ページ(チケット購入ほか)


JARAチャンネル 4日間全レースライブ中継


NHKによるTV放送
5/15(日) 14:00~ BS1









はじめに


さて今回の記事では、あと1週間弱に迫った全日本の直前特集といたしまして、各種目の展望記事を書いてしまおうと思います。2022全日本のプレビューであります。
とはいえ、私には例年以上に現場の情報がほとんどないもので(苦笑)、いくつか聞いた情報もあるのですが基本的に各チームのクルー発表などはあまり分かりませんのでいくつかの仮定のもとでの憶測で書いた各記事であることはご了承ください。クルーの予想について、私個人の調べと推測に基づいた内容になります。間違いも多々あります。とにかく憶測です、あらかじめご注意ください。

そういうわけで、毎度関係者の方々には勝手に注目クルーや展望を書いてしまい恐縮なのですが、ボート競技を盛り上げるためとしてご容赦とご理解をいただければ幸いです。

日本唯一のRowing専門誌を自認する「Rowingの志」が、今年はできる範囲での2022全日本選手権、第100回大会の直前レポート記事を掲載いたします!!

今年の全日本はとにかく面白い!過去2年のコロナ禍シーズンの鬱憤をすべて晴らしてくれる大会となるでしょう!断言します!!





5月12日(木)~5月15日(日)の4日間、東京都の海の森水上競技場にて、第100回全日本選手権大会が開催されます。
令和時代4年目、これまでで最も多い17種目で日本一のクルーを決める最高峰の大会、全日本です。
種目数は男子9種目女子8種目となります。


さあ、今年の全日本の出漕状況から見てみましょう。

全日本(2022年 5/12~5/15 東京都・海の森2000m)
※下のカッコは出漕申込段階のクルー数。昨年の数字は全日本兼インカレだったため、出漕選手数コントロール前のトライアルまで含めたエントリー数。
男子9種目、女子8種目、全17種目

男子クルー数
M1X(34) 昨年55
M2X(13) 昨年31
LM2X(12) 昨年なし
M2-(15) 昨年31
LM2-(9) 昨年なし
M4X(18) 昨年28
M4-(14) 昨年22
M4+(24) 昨年38
M8+(14) 昨年19

女子クルー数
W1X(32) 昨年38
W2X(9) 昨年35
LW2X(9) 昨年なし
W2-(6) 昨年19
LW2-(3) 昨年なし
W4X(7) 昨年16
W4+(6) 昨年9
W8+(7) 昨年5


合計713人(男子506人、女子207人)、出漕232クルー(男子153クルー、女子79クルー)
内訳、大学生540人社会人168人高校生5人


昨年 合計1040人(男子740人、女子300人)、出漕346クルー(男子224クルー、女子122クルー)
内訳、大学生847人社会人179人高校生14人


※一部、HPエントリー表の間違いや、余分にエントリーする団体などがあるかもしれませんので、実数とは異なりそうです。


出漕分布としては、昨年の2021年はインカレを兼ねていたので比較は難しいですね。
2020年、コロナ禍での10月の全日本では、合計644人(男子446人、女子198人)、出漕186クルー(男子120クルー、女子66クルー)
2019年、コロナ以前の5月の全日本では、合計782人(男子553人、女子229人)、出漕253クルー(男子164クルー、女子89クルー)※全16種目
2018年、インカレ後10月の全日本では、合計735人(男子517人、女子218人)、出漕227クルー(男子159クルー、女子68クルー)


ということになりまして、2022年の合計713人はコロナ以前の水準と比べてそれほど減っていない数なのかもしれません。部員減に苦しんでいる大学もあると思われますが盛況な大会になりそうです。ただし、保険での申し込みなど多めのエントリーと思われるため、この713人から50人くらいは減るかもしれませんね。

また、今年は2019年以来、軽量級種目がダブルとペアで復活しています。
これに関しても、軽量級にも出漕できるクルーでもファーストクルーはオープン種目、セカンドクルーが軽量級種目へのエントリーをするなど棲み分けが出ているかもしれません。

このエントリー状況、果たして今年はどんなドラマが待ち受けているのか。











では続きまして、今回の全日本の見どころや展望です。

分かっている出漕状況から、いつもながらに勝手な展望と見どころを書いていきます。全日本では大会前日のしかも夜にならないと組み合わせ抽選が行われないですし、各チームのクルー編成もあまり知らないためかなり的外れの記載も多くなるかもしれません。全然ブログ内容と違う編成やメンバーであることも多いでしょう。
また、あくまで個人的な展望になりますので、その点くれぐれもご了承ください。実際は、予想という内容になるとこうした媒体においては色んな団体の方々に対して個人的に失礼だと考えていますので、角が立たないように注目クルーや見どころを書いていくような記述を心がけてはいますが失礼な箇所がある点に関しては何卒ご容赦ください。ですのでいつもどおりA大学とかの記述になり、この点もご了承ください。現実とはあくまで関係がないという設定で・・・。ここが伏字で書く意味が出てくるところです。(?)

忙しく時間がない中で書かせていただいていますので、今回こそコンパクトに行きますよ!(笑)






全日本W1X
エントリーは全32クルー。
このW1X、いきなりのハイレベルな種目となり代表選考再びといった名勝負が期待できそうだ。

有力クルーは社会人がずらりと並んでいる。
まず優勝候補筆頭だが、T自動車ではY川選手か、S原選手か。代表選考ではお互い代表となった2人。どちらが出るにしても国際的なオープン選手、さらに進化したところを海の森で見せていきたいところだ。

世界のエンジン、T自動車のオープン代表に立ち向かうのは、軽量級の日本代表だ。
まずはT大RSLのT田C愛選手。このたびK電からT大に所属を移したT田C愛選手、RSLとはRowing Science Laboratoryの略(Rowing科学研究室)。T大の研究員となり、ボートを科学して身体知をきわめそのフィジカル能力をさらに生かすT田C愛選手の強靱なRowingがオープンの漕ぎをも打ち砕くか。
それからMY生命のH内選手もW1X出漕との話、O阪市立大出身で大学からボートを始めたH内選手、年々驚くべき成長を遂げてついに代表入りを果たした。こちらもエルゴの伸びはポストT田C愛選手といってもよく、勝負強さを磨きMY生命の新たなエースとして全日本W1Xのタイトルに挑む。

昨年の全日本女王、PリントパックのN原選手も代表候補、年々試行錯誤しながら一歩一歩確実に階段を上がっている。今年は昨年以上に多くのトップスカラーが激しく争うが、ここで勝ち抜いて2連覇の栄冠を勝ちとりたい。

S田漕艇倶楽部ブログより掲載させていただきました

K電はK村Mりん選手か。代表には次点選出となったが、シニアでも代表の力がある若手、混戦を突破し名前のとおり海のレースを制したい。
C電のN瀬選手は中日本レガッタ優勝で昨年から好調を続けている。Dソーは昨年6位の若手M岡選手か、あるいはさらにW4X主力を起用していくか。Y進堂のS方選手、激戦のW1Xで一昨年LW2X優勝以来の日本一をめざす。このほか、W1Xでは32クルー中15クルーも社会人がおりやはり社会人の代表レベル中心に優勝争いをしていくことになるだろう。

しかし学生にも実力者はいる。
昨年のU23代表候補の対決として、H橋大のI島選手4年K應大のI地知選手4年主将がそれぞれW1Xなら大変注目。そして注目と言えばT北大のN川選手4年主将。こちらもW1X出漕が予想される。この3人、とにかく1Xでの進め方が素晴らしく、海の森のラフコンをダイナミックに切り裂いて上位争いしてほしい。
そのほか、大学のエース級、そして高校生の健闘にも期待していきたい。









全日本W2X
エントリーは全9クルーと、女子ではポピュラーな種目のはずだが厳選された中での戦い。
社会人と、大学トップとの争いが予想されるが、その中でもやはり3連覇をねらうIリスオーヤマ(S:O石選手、B:K谷選手)が大本命だろう。パワーもフィジカルもトップクラスだが、それ以上にテクニックで進める印象のIリス、海の森のラフコンもいともたやすく乗りこなしてスイスイと飛ばしていくだろう。




Iリスに対抗する存在としては、C電Dソーのメンバーも気になるが、競りかけたいのはT田中だ。新加入のK沢大出身、K島選手をストロークに、W邊選手がバウとなる見込み、埼玉県ボート協会会長杯でも学生クルーを寄せ付けなかった。奇跡のクラウドファンディングで購入した新艇でもう一度奇跡を。優勝候補Iリスに挑む。

T田中の新生・女子ダブル。フィリッピの新艇に、黒い新ロースーに身を包み力強く長い漕ぎがIリスを捉えるか。
T田中Facebookより転載させていただきました


そして、大学勢の中ではW大に注目したい。20年ぶりくらいだろうか、W大が全日本メイン種目のクォドから切り替えてきたようだ。W4X以外の種目を狙っていくようだが、W2XについてはストロークにI野選手、バウにT井選手で必勝態勢で臨むと思われる。
それから高校生のS立学園も、昨年3位の躍進からさらに上をねらう。I上選手、I塚選手のコンビが予想される。
T国際大D大も含めて激しいA決勝になることは間違いない。










全日本LW2X
エントリーはW2Xと同じく全9クルー。

こちらもクルー編成がどうなるかで優勝争いの様相は変わってくる。社会人のK電、C電がどんな編成をするか。C電はW4Xにもエントリーしているが、どちらに出してくるか。M大、W大は意外と軽量級をねらいに来るだろうか。

R谷大、K應大、H橋大、T経大も速いと思うが、個人的にはK西大に注目している。朝日レガッタで創部以来初優勝を成し遂げたとのこと。
K西大のW2X、ストロークはS川選手4年、バウはH野選手2年というコンビで、よく合ってパワフルに艇を動かしまだまだこれから大いに伸びそうな2人だ。

朝日レガッタ初優勝の経験者コンビ、K西大女子ダブル。勢いに乗って関西一から日本一へ挑戦。
K西大Twitterより











全日本W2-
エントリーは全6クルー、一発決勝となる。
全日本W2-といえば現在8連覇中のR命館大だが、今回はW4+もあるので、上位4人はW4+ではないかと見ている。しかしそんな中でも昨年W2-優勝したように、スイープのレベルは高い。朝日レガッタではW4+A、Bと2クルー出してワンツーフィニッシュしており、W4+BのストロークペアをW2-に出したり、この付きフォア2艇をつなげてW8+に出すことだろう。そこからすると、R命館大のW2-はS:N西選手、B:IK田選手となるだろうか。

朝日レガッタ準優勝のR命館大W4+B。R命館大はセカンドも速い。
R命館大Facebookより掲載させていただきました。


しかし、このR命館大の連覇を破ろうとする社会人が名乗りを挙げそうだ。K電だ。K電は今年W4Xのエントリーがないので、おそらくT野選手ともうひとりスイープを組める選手でW2-優勝を狙ってきそうな気がする。西日本選手権では7'25でぶっちぎり優勝を果たしている。R命館大出身の日本代表、T野選手の参戦によって、熾烈なファイナルが展開されそうだ。

そして、大学勢には他にもS台大、R大の近年スイープに力を入れる大学、そしてW大、M大のインカレW2-で何度も優勝してきた大学が、R命館大とK電に挑戦していく。
見応えのあるW2-決勝となるだろう。










全日本LW2-
エントリーは3クルー、こちらも一発決勝。

出漕はW大、H橋大、K西学院大の3クルー。
実力的にはかなり接近しているのではないだろうか。しかし、ペア種目の勝ち方を知っているW大が有利とみる。H橋大は東商戦で、K西学院大は西日本選手権で惜敗しており、一気に変わり身を見せ全日本決勝の舞台でリベンジを果たしたいところだろう。









全日本W4+
エントリーは全6クルー、一発決勝。

大本命はR命館大。これは不動の優勝候補ナンバーワン、全日本W4+2連覇に邁進していくだろう。
S:M田選手3年、2:S木選手4年主将、3:A南選手2年、B:S賀選手3年、C:O智選手2年、という朝日レガッタ優勝メンバーが予想され、これはもちろん昨年の全日本インカレ優勝のときと同じ5人だ。とにかくエルゴはずば抜けており、ストペアの2人は7'15あたり、4人の平均も7'20を切るところに来ている。平均170cm超の4人、レンジも長くなおかつスイープ技術は卓越している。
海の森の順風が吹けば、女子付きフォア日本初の7分切り、6分台をぜひマークしてほしいと思う。

これに挑むのは、かつてのW4+強豪、R谷大が久しぶりに付きフォアを組んでおり朝日のリベンジをかける。90年代無敵のR谷大W4+を思い出す。そして、S台大、C大もW4+参戦、強さを見せるだろうし、WKがW4+優勝を今度こそねらって挑んでいく。
名門の強豪付きフォアたちが、R命館大に立ちはだかる。


大きく、しなやかなR命館大W4+が琵琶湖で強さを見せつけ朝日レガッタ優勝。全日本2連覇へ死角なしか。
R命館大Facebookより掲載させていただきました。











全日本W4X
エントリーは全7クルー。
今年の全日本W4X、選ばれたクルーのみが挑戦してきたという雰囲気がただよう。

MY生命を筆頭に、Dソー、C電の全日本W4X優勝を常に争う社会人、そして○TTがついに女子4人を一気に揃え、W4X初参戦。
大学ではN体大、C大、T国際大。

しかし、この全日本W4X、MY生命と○TTの一騎打ちという、男女メイン種目でこの第100回大会はここがひとつ大きな焦点になりそうな注目レースとなる予感がする。もちろんDソー、C電も含め社会人4強なのだが、メンバー的には代表を多く揃える東京の2強が海の森で激しく争うのではないだろうか。

MY生命は代表で長く活躍したU田選手が引退され(MY生命BCのW1Xで出漕か?)、クルー予想はT屋選手、T本選手、K野田選手の3人に、若手のH谷川選手か新加入のY澤選手というオーダーだろう。誰が組んでも無風6'40、順なら6'30前半まで計算できるスピードクォドになる。

写真は2021全日本W4X優勝時、MY生命のW4X


対して、昨年までT島選手1人だった○TT女子は、この全日本W4Xをターゲットにしたのだろう、新人3人を獲得、戸田レガッタではやや逆で3'26となかなかのトップスピードを見せている。
ストロークにM大出身のN田選手、3番にK沢大出身のK原選手、2番にR大出身のM嶋選手、バウにM大出身のT島選手という戸田レと同じオーダーが予想される。
しかし課題としてはその4人のコンビネーションだろう。エルゴ平均は7'20近くに達しているはずなので、あとはクォド艇をスピードに乗せてスムーズに動かすイメージと感覚のすり合わせだ。決勝でクルーボートの百戦錬磨たるMY生命の頭をとることができるか。

○TT女子クォド、初見参! ○TTのTwitterより掲載させていただきました。



Dソーは、昨年までの主力、Y領選手とK総選手、C条選手を欠き、新チームとして新しいクォドで挑戦することになるだろう。
W4Xで来るならば、その新しいクルーはむしろ飛躍のチャンスとなるので、もちろん決勝で東京の2クルーに真っ向から挑みたい。
C電もW4Xであれば同じくプライドを懸けて堂々とレースを展開したい。



大学勢は、昨年W8+優勝のN体大がエイトに出ないようなので、メインをW4Xに据えているだろう。これは楽しみだ。
T国際大も対校をぶつけてきていると思う。
この中ではC大がやはり注目。M口姉妹に、U野選手、H村選手という実力ある4人で今年もW4Xにこだわり日本一をめざす。社会人の先手をとる超攻撃的なRowingを見せてほしい。










全日本W8+
女子最後はエイト。エントリーはW4Xと同じく、全7クルー。
大学勢のプライドをかけた争いだ。海の森を、7つの大艇が駆け巡る。

S台大、R命館大、H政大、M大、R大、K戸大、C大。

この中ではやはりW4+で圧倒的な力をもつR命館大が本命ということになるだろう。
コンスタント力と後半の決め手はこの中では抜けている。
朝日レガッタのワンツーフィニッシュを達成した4+A、Bを合わせてのW8+編成と思われる。

それから、昨年はN体大のスーパーなレースに押されて敗れたものの、力は確実に優勝候補、S台大
お花見W8+でも優勝しており、万全で海の森に乗り込んで大きな存在感を放つだろう。


この2強に対し、どうやって優勝を勝ちとるか。
M大は埼玉県会長杯でR大にリベンジし、上り調子。今年のM大はW8+でチーム力を高めインカレに向かうシーズンプランのようだ。




H政大は今シーズンW8+初レースだったのでここから巻き返し、本番で強いところを見せていくだろう。


R大は日立明で見事な優勝を果たしたが、まだ成長過程にありさらにスピードと安定を突き詰めたいところだ。




K戸大は唯一の未経験国立大クルーとして、挑戦しつつもあと一歩のメダルを何としても手にしたい。昨年の4位から、あとひとつ上へ。


C大はW8+は出るかどうか定かではないが、もし出るとすればもちろん有力な優勝候補となるだろう。











以上、2022全日本の女子8種目、駆け足で見てまいりました!

種目ごとのエントリー数は分散されてはいますが、それぞれに見どころたっぷりの今年の全日本。
ひいきの選手やチーム、お気に入りの種目など、注目のポイントを押さえて観戦にお役立てください。


時間がないので男子は全く書けないかもしれませんが、書けなかったらご容赦ください!